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NewJeans、最悪なら解散も…HYBEが「生みの親」刑事告発で内紛が泥沼化

NewJeansを起用した「Essential(エッセンシャル)」(花王株式会社)の巨大広告/JR渋谷駅

 BTSなどが所属する韓国の大手芸能事務所「HYBE」で内紛が勃発し、日本でも人気が急上昇している5人組ガールズグループ「NewJeans」の活動に深刻な影響を及ぼす可能性が浮上。一部では「解散説」すら飛び出しており、ファンから心配の声が集まっている。

 「HYBE」は25日、NewJeansが所属する傘下の芸能事務所「ADOR」の代表ミン・ヒジン氏らを背任などの疑いで刑事告発すると発表した。ミン・ヒジン氏らが「ADOR」の経営権を奪ってグループからの独立を画策し、さらにNewJeansのメンバーを引き抜こうとしたという。

 ミン・ヒジン氏は記者会見で「経営権を奪おうとしたことはない」と否定し、HYBEの別レーベルからデビューした5人組新人ガールズグループ「ILLIT(アイリット)」について「ビジュアルや振り付けなどがNewJeansのコピーではないか」と指摘したことをきっかけにHYBE内で攻撃されるようになったことなどを訴えた。

 しかし、この主張に対してHYBE側は「ミン・ヒジン代表が記者会見で主張した内容は、事実でない内容があまりにも多く、一つひとつ数え上げるのが難しいほど」「歪曲された事実関係を公の場所で発表された」と完全否定し、全面対決の様相となっている。騒動の影響は大きく、投資家たちがHYBEの今後を危惧したことで同社の株価が急落し、時価総額が1兆ウォン(約1100億円)以上も減少したと伝えられている。

 ミン・ヒジン氏はSMエンタテインメント出身で、アートディレクターとして少女時代、SHINee、EXOらを担当。K-POP界でも屈指の名プロデューサーであり、HYBE移籍後にプロデュースしたNewJeansは「K-POP史に残るガールズグループになる」と評判だ。

 韓国での支持はもちろん、2023年に2nd EP「Get Up」が米ビルボードの「ビルボード200」で1位を獲得するなど海外でも人気が沸騰。日本では、当時日本語曲未発表ながら昨年末にNHK『紅白歌合戦』への初出場を果たすという特別待遇を受け、6月26日~27日には東京ドームで初の単独来日公演を控えている。

 ミン・ヒジン氏はNewJeansの生みの親であり、メンバーたちが「お母さん」と慕う存在。HYBE側はミン・ヒジン氏の辞任を要求した上で先述のように刑事告発を発表するに至っており、もしHYBE側の主張が通ればNewJeansへの影響は避けられない。メンバーがHYBEグループから追放されたミン・ヒジン氏についていくといった展開も考えられ、業界内では「最悪の場合、解散もあり得る」「日本の東京ドーム公演もどうなるか分からない」と指摘されているようだ。

 こうした事態を受けて、韓国の一部ファンらはHYBEの社屋前でミン・ヒジン氏を糾弾するトラックデモを実施。トラックには「Bunnies(NewJeansのファン)は、HYBE所属のNewJeansを支持する」「ミン・ヒジンはこれ以上NewJeansと家族を利用するな」などと書かれていた。ミン・ヒジン氏の行動によって、NewJeansが崩壊しかねない状況になっていると見ている人が少なくないようだ。

 折しも、日本でも人気が高まっていた韓国発の9人組ガールズグループ「Kep1er」がファンの活動延長の願いも空しく、当初の予定通りに7月に解散する方向で進んでいると報じられたばかり。「どれほどグループが好調でも状況によっては解散せざるを得ない」という事実は、NewJeansのファンの不安を駆り立てる要素にもなっている。

 何の罪もないNewJeansのメンバーたちの未来を閉ざすような展開にならないよう、平和的に内紛を収めてほしいが……。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/04/26 18:00
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