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小池百合子都知事周辺で風雲急! 「カイロ大卒」問題再燃でどうなる……?

『山崎製パン』社員は見た!『ダマでの買取り』『中抜き』『送り込み』の実態とは

 お次は、先週、山崎製パンの作業現場で数々の死亡事故などが起きていると報じた新潮が、今週は、パン業界のガリバーである山崎製パンのクレーム処理などについて報じている。

 例えば、クレーム処理。変な味がするというクレームが、同じ生産工程の同じ商品で3件発生した場合、クレームが複数寄せられた当該商品がどの店舗に何個納品されているかを把握し、それを社員らが一般消費者を装って一軒一軒訪ねて人海戦術で、実質的に回収してしまう。

 これを山崎の中では「ダマでの買い取り」と呼んでいるそうだ。

 2021年には愛知県の総合小売業グループの店舗に対して、ある社員が先方の了承を得ない商品を無断で送り込んでいたことが発覚した。

 ノルマ達成のために不正を働いたといわれているが、この件は発表されていない。

 ガリバーの名を汚すこうした行為を社は知っているのか。山崎製パン危うし!

 あの「嵐」が「株式会社嵐」をつくったそうだ。今年はデビュー25周年になるという。

 ファンでなくとも、「嵐」がついに再結成かと思うに違いない。今年11月には東京ドームを「嵐」が予約しているとも報じられた。

 だが文春は、これはファンクラブ維持のためで、実数はわからないが、50万人から100万人いるといわれる会員をつなぎ留めておくための“あこぎな商法”だと難じている。

 第一、大野は宮古島に惚れこんでいて、島の周辺にリゾートホテルを作るべく活動中だという。大野は元々、芸能界から引退したいのに、他のメンバーから説得され、仕方なく活動休止ということになっているだけで、再結成に参加などしないだろうと見られているようだ。

 松潤は、野田秀樹の舞台に出演するそうで、5月から11月まで拘束されるという。

 要は、年間少なくても20億円は入ってくるファンクラブの会員向けのリップサービスに過ぎず、あざといというのである。

 一人5億か。それじゃ解散するわけはないが、再結成も難しそうだ。ファンたちはこんな「嵐」に愛想をつかさないのだろうか。ファン心理は不可解である。

 さて、日本最大のドラッグストア「ウエルシア」の松本忠久社長(65)が突然辞任した。

 この2月に業界第2位と「ツルハ」との統合協議を開始したと発表したばかりである。

 何が起きたのか? それは、新潮に「30歳ほども若い中国人女性と不倫関係にある」と報じられたからである。

「3月17日の日曜日。二人の姿は、都内湾岸部のゴルフ場にあった。8時半にスタートした男性2名、女性2名の4人組の中に、二人の顔が見える。グリーン上では、女性が時折松本社長と腕を組んだり、逆に社長が女性の肩に手を回したりする場面も。他のメンバーもそれを自然に受け入れているところから見ても、二人の交際は仲間内では“公認”のようだ。

 15時前、ラウンドが終わると4人は同伴の男性がハンドルを握る車で池袋へ。本格派の中華料理店に入り、19時には同じ車で店を出た。そして都心に向かい、あるマンションの近くで社長と女性だけが降りて中へ入る。そのまま日付が変わるまで女性が出てくることはなかったが、このマンション、ウエルシアHD本社のすぐ近く。自宅が会社から遠方にある松本社長のため、ウエルシアが賃料の一部を負担していた“社宅”である」(デイリー新潮4月17日より)

 彼女は首都圏にある健康食品の製造販売会社に勤務していて、そこの社は「ウエルシア」にも商品を収めている。

 3月30日は、房総の海浜公園へ行った。

「その道中の様子はまるで付き合い始めのカップルのようで、女性は社長と腕を組んだり、後ろからハグをしたり、靴ひもを結んであげたり。(中略)農園を出たベンツは一路、犬吠埼へと向かい、展望台下のカフェへ。太平洋の大海原を一望する店で二人の“愛”は最高潮に達したのか、互いのケーキを『ア~ン』と食べあいっこするシーンも」(新潮)

 このシーンがグラビアに載っている。私は、これを撮られたことが、松本社長をして、辞任を決断させたのではないかと思う。

 実に恥ずかしい写真である。醜いというわけではない。60半ばの男が、絶対他人には見せられない表情の写真である。

 これを見せられた松本社長はこういっている。

「すごいですね。何でだろうな。こんな風にならないように気をつけてはいたんだけど。嘘いってもしょうがないですね……」

 松本社長は、彼女を本当に好きなんだろうと思う。その彼女の前でならできた表情を隠し撮りされ、世間に晒される。

 こう決断するのもよくわかる。

「人間、慣れていくと甘くなってしまいますよね。善管注意義務違反ですね。身を退かざるを得ないと思います」

 読んでいて、この松本社長っていいとこあるじゃないかと思ってしまった。辞めなくてもいいじゃん。これを教訓にして、社業に邁進する。そういう選択があったよかったんじゃないかな……。

 今週の第1位は、小池百合子都知事の学歴詐称疑惑を報じた、文春と新潮に捧げる。

 冒頭書いたとおり、発端は文藝春秋5月号で、小池百合子の側近だった小島敏郎が告発したことからである。

 彼の経歴は、文藝春秋によるとこうである。東大法学部を出て1973年に環境省に入庁。次官級ポストに就いたのちに退官。大学教授や弁護士としても活躍。

 2016年から都政に関わるようになり、築地市場移転問題を中心に政策を提案。小池百合子が都知事就任後に特別顧問になり、都民ファが誕生してからは同党の政務調査会理事長に就任して、小池の側近と呼ばれていたという。

 冒頭で紹介したように、前回の都知事選直前に小池の学歴詐称疑惑が浮上し、「小池危うし」が高まっていた。

 だが、なぜか突然、駐日エジプト大使館のフェイスブックに小池はカイロ大を卒業しているという文言が掲載され、小池追及の矛先が急に鈍り、都知事選で小池は大勝したのだ。

 小島はこう書いている。

「小池さんは懇意にしている自民党の二階俊博幹事長(当時)に、都議会自民党をなんとかして欲しいと頼んでいました。しかし、それでも追及は止まらず、『女帝』の発売を受け、都議会最終日の六月十日には、『小池都知事のカイロ大学卒業証書・卒業証明書提出に関する決議』を提出するする流れになった。都議会自民党の若手が、小池さんの対抗馬として都知事選に立候補する動きもありました。
学歴詐称の疑惑を払拭しなければ、小池さんは出馬宣言ができない状況でした。彼女にとって政治生命の危機だった。困り果てて六月六日に私を呼び出したのです。都知事選は七月五日に迫っていました」

 そうして会った小池はカイロ大学長からの手紙を見せたという。

「見せられたのは、カイロ大学学長からの、イベントへの招待状でした。日付は五月三十一日。英文で『一九七二年十月にカイロ大学文学部社会学科へ入学。四年間の学業を収め、一九七六年十月に卒業した小池百合子氏を、十二月二十一日にカイロ大学で行う『サイエンスデイ』に招きたい旨が記されていました。
今、手元にある文章を読むと、なぜ招待状にわざわざ入学と卒業の年月が入っているのか、不自然だと気付きます。ですが、その時は何とも思いませんでした。(中略)
私は率直に聞きました。
『卒業証書や卒業証明書を見せればいいんじゃないですか。それがあれば通常、それ以上の証明は求められません。それはあるんですよね?』
小池さんは言いました。
『あるわよ。でも、それで解決しないから困っているのよ』」

『女帝』とは別に、カイロアメリカン大学に留学経験のある小説家・黒木亮によっても、卒業証書と卒業証明書の不備が指摘されていて、偽造ではないかとさえ疑われていたが、その時点で中島は知らなかったという。

 彼は小池に、「カイロ大学に証明してもらえばいい」と提案した。

 その後、小島は、小池が出馬宣言をした場合の想定問答集を作っていたそうだ。

 すると、9日、件の文章がカイロ大学学長のモハメド・オスマン・エルコシト署名入りの声明文が、駐日エジプト大使館のフェイスブックに載った。小島は、

「私はこんなに早くカイロ大学が対応してくれたの? と、驚きました。
私が『カイロ大学に証明して貰えばいい』と提案したのが、六日の夕方。七日の朝に小池さんから文面や宛先について問い合わせのメールが来たのですから、その時点ではカイロ大学とやり取りさえしていないはず。それなのに、九日には学長のサインのついた『声明文』が大使館のフェイスブックに掲載された。その間、わずか二日。通常、大学の公式声明なら、決裁の手続きもあるだろうし、エジプトとは時差もあるはずなのに……。
ただ、『やけに早いな』と思ったものの、当時は深くは考えませんでした。(中略)
この声明文の効果は絶大でした。新聞やテレビなど大手メディアが、一斉に『カイロ大学が声明を発表した』などと報じたからです。燃え広がっていた学歴詐称疑惑は、一気に沈静化しました。
私はこの時『大手メディアは、大使館のフェイスブックに載っただけで信じるんだ。大学ホームページを調べたり、アラビア語の原文はどう書いてあるかとか、学長への取材などもしないのだろうか。それで済むんだ』と正直、不思議に思いました」

 この国の単純すぎるメディアの反応に、呆れ、訝っているのである。これがこの国のメディア総体の力量である。

 小島は、こうした小池百合子都知事の早すぎる対応に違和感を感じていた。

 そんな時、ある人物に出会って衝撃的な事実を知るのだ。

「その人物、A氏は元ジャーナリストで表には出ていませんが、小池さんのブレーンの一人で、私とも旧知の間柄でした。A氏は私に言いました。『実は駐日エジプト大使館のフェイスブックに上げられたカイロ大学声明は、文案を小池さんに頼まれ、私が書いたんです』と。
私は小池さんが、私とA氏の両方にこの件を相談していたのだと初めて知りました。驚くと共に『やはりそうだったのか』と納得しました。そして、A氏は、更にこう言いました。
『声明文は、私が日本語で書いた文案を書き換えたものを英訳、カイロ大学の声明文として学長のサインをつけて発表したものです。時間が限られていたので、それしか方法はなかったんだと思います。当時は私も、彼女は卒業していると思っていたから原案を書いたし、気軽に『エジプト大使館のHPに載せればいい』などと助言しました。結果、エジプト政府も認めている形となり、メディアはこの問題を取り上げなくなった。今となっては忸怩たる思いです。このことは、どこかで明らかにするべきではないか、そう思ったりもしています』」

 小島はこうも記す。

「そもそもカイロ大学が出した声明文なら、アラビア語で記されているのが普通ではないでしょうか。それに英語・日本語訳が付いているのならわかりますが、英語・日本語だけなのも不思議な話。またカイロ大学学長の文書が、カイロ大学HPに掲載されず、駐日エジプト大使館のフェイスブックにだけ載るのも、今思えば奇妙なことです。
いずれにせよ、声明文は、はからずも、私が発案して、A氏が文案を作成した。それに小池さん自身が修正を加えた。そして、ここからは推測になりますが、彼女側から大使館へ依頼して掲載された。これがカイロ大学声明発出の内実だ、というのが私とA氏の結論です」

 この学歴詐称の件はすでに時効になっている。だが、今夏には再び都知事選がある。

「学歴の詐称は、公職選挙法の虚偽事項公表罪にあたります。ただ、控訴時効は三年。二〇年の都知事選の選挙広報にも、小池さんはカイロ大学卒業と明記していますが、すでに時効が成立しています。この手記を読んで、次の都知事選で、彼女が再び学歴を明記するかどうか。私は注目しています」

 文春で小島はこう宣言している。

「小池氏が『カイロ大学卒』と選挙公報に明示すれば、刑事告発します。その時に備え証拠を保全しています」

 また、カイロ大学卒と書かなければ、カイロ大首席で卒業という経歴は嘘だったと認めることになる。

 小池にとっては、どちらも致命傷になりかねない。

 また小島は文春で、駐日エジプト大使館に声明文を掲載させてもらったことで、小池はエジプト政府に大きな借りを作ってしまったはずで、都知事や総理大臣候補といわれる人物の政治生命を外国政府が左右することになり、国益を損なうと指摘し、

「小池都知事にはもう嘘をつくのは止めて欲しい」

 と話す。

 新潮も結びでこう記している。

「彼女は小泉純一郎首相をはじめ、数々の権力者を籠絡して、権力の階段を駆け上がってきたと言われる。その“緑のたぬき”の化けの皮も、いよいよ剥がれつつあるということか」

 4月28日には補選の投開票がある。衆院東京15区の補欠選挙に出馬している作家・乙武洋匡は、小池が強く推しているが、もし、乙武が落選することになれば、小池都知事の命脈はこれまでということになるのではないか。

 そしてそこから、小池百合子という女性は「何者だったのか」、彼女を再評価する機運が高まると思う。

 そして、新聞やテレビが、小池に跪いて、学歴詐称疑惑にも真剣に取り組んでこなかった“罪”も厳しく断罪されなければならないはずである。

 先の石井妙子が書いた『女帝』の中で、小池百合子の学歴詐称を始めて告発した、かつての同居人、北原百代が、同じ文藝春秋で、メディアの怠慢を告発している。

「百合子さんがしていることは、やはり犯罪なのです。黙っていることは、その罪に加担するのと同じです。
そこで私は、メディアに伝えようと思い立ち、まず朝日新聞に配達証明郵便で、手紙を送りました。『小池百合子さんは学歴を詐称している。自分は同居しており、全てを知っているので、話を聞いてくれないか』という内容でした。自分の氏名と、当時は日本に滞在していたので、その住所も書きました。ところが、まったく連絡がなかった。メディアにもあなたの力が及んでいるのではないかと、私はさらに恐怖の念に囚われました」

 朝日新聞よ、これを読んで恥じるところはないのか。

 この手紙は誰が受け取り、どうして取材しないことになったのか? その一部始終を調べて紙面で公表すべきである。

 メディアが、小池百合子という存在をモンスターにまで祭り上げた張本人であること、はっきり自覚すべきである。(文中敬称略)

【巻末付録】
 まずは現代から。

「佐久間みなみ 南風にさそわれて」「堀辰雄『風立ちぬ』熊澤風花」。いいじゃないか、この風花って。

 お次はポストから。

「荻野目洋子 永遠のダンシング・ヒーロー」。洋子も50代か。「巨乳軍団 日本のグラビアを変えた イエローキャブ再結集!」。かとうれいこ、よかったな。山咲千里、イイ女だった。

 袋とじ「葵つかさ このカラダ、絶景なり」。入魂のヘアヌードだそうだ。「2024年上半期 愛と感動のグラビア傑作選」

 今週は迫力満点のポストの勝ちだ。

 

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2024/04/24 14:51
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