紅白の目玉は中島みゆきと米津玄師――『虎に翼』と『新プロジェクトX』が共に好発進
#米津玄師 #中島みゆき #紅白歌合戦
いささか気が早い話だが、今年の『NHK紅白歌合戦』の目玉が4月の時点で見えてきた。一人目は中島みゆきだ。今年度のNHKの目玉番組が、伝説のドキュメンタリー番組『プロジェクトX~挑戦者たち~』が令和の時代に復活した『新プロジェクトX』。テレビ業界では「リメイクは当たらない」と言われるが、第1回からネットには絶賛の声が溢れ、快調な出だしを切った。
「『プロジェクトX』は2000年にスタート。黒四ダム、瀬戸大橋、青函トンネル、新幹線、東京タワー、VHSビデオ、ロータリーエンジンなど、各ジャンルに及ぶ昭和の業績や大プロジェクトに迫り、サラリーマンを中心に絶大な支持を得ました。
いわば伝説の番組だけに、復活に際してハードルは上がりまくっていましたが、良い意味で番組構成は全く変わっておらず、第1回に東京スカイツリーという必殺のネタを持ってきて、放送終了後には、『初回にして最高すぎる』『一発目から神回だった』『NHKが本気出すと民放は太刀打ちできない』といった声が殺到。視聴率は前番組の『ブラタモリ』に及ばないものの、とても好評です」(テレビ情報誌記者)
こうなると俄然注目が集まるのが、番組テーマ曲を歌う中島だ。中島は“第1シーズン”で主題歌とエンディングテーマを担当。主題歌『地上の星』は大ヒットしたが、今回は同曲のキーを上げてリメイクした『新・地上の星』で、再び主題歌を歌っている。
「中島の紅白出場回数はこれまで2回。1回目は2002年に『プロジェクトX』の主題歌で出演し、2回目は2014年に朝ドラ『マッサン』の主題歌を歌った時なので、スパンもタイミングも今年は完璧です。2002年に出場した時は、『プロジェクトX』で取り上げられた黒部ダムからの登場だったので、今回もそういった形になる可能性は大。NHKは年末に『プロジェクトX』の再放送もやるでしょうし、中継現場はずばり東京スカリツリーで決まりでしょう」(キー局関係者)
一方、朝ドラ『虎に翼』も好調なスタートを切った。
「今作は日本初の女性裁判官をモデルにした物語。テーマを見ると堅い話かと思いきや、要所要所でコミカルな展開を盛り込んで視聴率は15~16%をキープしており、現時点ではかなり好評です。女性の社会進出を後押しする物語は時代に合致していますし、ヒロインの伊藤沙莉は、まるで彼女に当て書きしたようなキャラクターで、演技はとても自然。稀に見るヒット作になる予感が漂っています」(前出・テレビ情報誌記者)
そしてこちらの主題歌が、冒頭であげた米津玄師だ。
「米津はこれまで数えるほどしかテレビに出たことがありませんが、その数少ない出演のうちの1回が2018年の紅白。この時は、故郷の徳島にある大塚国際美術館からの中継で『Lemon』を披露しました。そしてそれから6年が経過し、朝ドラで主題歌を担当。ドラマが大ヒットすれば、伊藤沙莉が司会を担当する目も出てくるでしょうし、そうなれば米津に声が掛かるのは間違いありません。逆に言えば、今年の出場が不可能なら、米津がもう紅白に出るチャンスはないでしょう」(前出・キー局関係者)
毎年のように視聴率が取り沙汰される紅白だが、中島みゆきと米津玄師なら話題性は十分。『新プロジェクトX』も『虎に翼』もまだ始まったばかりなので、両アーティストのファンは両番組の好調を祈り続けることになりそうだ。
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