佐藤勝利&田中樹に「新番組開始」報道 NHKやフジと一線画す日テレの“逆張り”戦略
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Sexy Zoneから改名したtimeleszの佐藤勝利とSixTONESの田中樹をメインにした新バラエティ番組が、日本テレビ系で5月4日からスタートすると報じられた。放送時間帯はKing & PrinceがMCを務める『キントレ』のすぐ後だといい、フジテレビが手を引いた「旧ジャニーズゾーン」が日テレで新たに形成されるようだ。
新番組については、17日付の東京スポーツWEB版が報道。記事によると、新番組は『あべこべ男子のマンションで(仮)』のタイトルで、佐藤と田中の〝部屋〟にゲストを迎えてトークを繰り広げる構成だという。
放送枠は土曜日の午後2:30からと伝えられている。日テレでは、同じ土曜日の午後1:30から1時間枠でKing & Princeのバラエティ番組『キントレ』が放送されており、旧ジャニーズ事務所からマネジメント業務を引き継いだ新会社「STARTO ENTERTAINMENT」のタレントによる番組が2つ続く編成になるようだ。
フジテレビでは、土曜日の午前にHey! Say! JUMPの『いただきハイジャンプ』、KinKi Kidsの『KinKi Kidsのブンブブーン』が連続して放送され、昨年10月からはTOKIOの『トキタビ』がこれに加わり、旧ジャニーズタレントの番組が3つ連続する「旧ジャニーズゾーン」を形成していた。しかし、フジは今春の改編で3番組を一斉に打ち切り、フジと旧ジャニーズの蜜月の象徴だった「旧ジャニーズゾーン」が消滅した。
Hey! Say! JUMPは深夜枠で新番組が用意されると報じられているが、TOKIOとKinKi Kidsは完全に枠が終了。さらに、深夜帯で放送されていたSUPER EIGHT(旧・関ジャニ∞)の『SUPER EIGHTの あとはご自由に』も打ち切られた。
NHKは春の改編で旧ジャニーズ所属タレントが出演していたテレビ・ラジオ合わせて8番組を打ち切り、継続する番組からも降板させる方針を示した。これに続いてフジが「旧ジャニーズゾーン」の一斉打ち切りに乗り出したことで、民放でもSTARTO社のタレントの起用を控える動きが拡大するかとみられていた。しかし、日テレは同じ土曜日に「STARTOゾーン」を形成するという“逆張り”ともいえる戦略のようだ。
日テレがSTARTO社との蜜月関係を築こうとしているように思えるが、その一方で日テレは2017年から旧ジャニーズのタレントが主演を務めてきた深夜ドラマ枠「シンドラ」を3月で打ち切っており、完全にべったりというわけではなそうだ。
それでも流れに逆行してSTARTO社のタレントの新番組を立ち上げるのは、所属タレントたちの影響力の大きさが関係しているとの指摘がある。バラエティにしても歌番組にしてもSTARTO社のタレントは使い勝手がよく、熱烈なファンが多いため視聴率や見逃し配信の再生数、SNSでの話題性などにつながりやすい。とくに、夏の大イベントであるチャリティー特番『24時間テレビ』においては、例年パーソナリティーに起用される旧ジャニーズタレントのファンの力が募金額に大きく寄与しているといわれていた。
まだ性加害問題は解決していないため、今年の『24時間テレビ』で例年のようにSTARTO社のタレントが起用されるかは微妙だが、長期的な視点で見れば関係を維持しておいたほうが得だと判断したのだろうとみられている。
『24時間テレビ』にSTARTO社のタレントが起用されるかどうかも含め、日テレの“逆張り”がどのように作用していくのか注目だ。
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