1兆円企業・山崎製パンの隠ぺい体質 アルバイト死亡事故にも広報担当は「笑いながら……」
#週刊誌スクープ大賞
ヤフーニュースの正体
文春が連続追及しているLINEヤフーというこの国最大のプラットフォーマーの負の側面の追及だが、なんとなく隔靴掻痒という感じがしてならないのだが。
たしかに、ヤフーやスマートニュースなどのプラットフォーマーが配信元のメディアに対して支払っている記事配信の許諾料は著しく安い。
また、一切当事者には取材を行わず、芸能人のSNSや出演番組での発言を紹介する「コタツ記事」が跋扈する問題。
ヤフーニュースの中でも特にヤフートピックス8本に入れば、わずか数時間で数百万PVを叩き出すといわれるが、そこにピックアップされる過程がやや不透明。
それに、ヤフトピが定めるガイドラインがあり、それに抵触すると掲載されないが、その基準がやはり不透明。
以前、私が書いた小室圭と眞子さんの記事がヤフトピに載ったのだが、炎上したとして取り下げられたことがあった。
内容はさほど過激なものではなかったのに、どうしてなのか理由がよくわからず、戸惑ったことがあった。
また、当然ながら「ヘア・ヌード」も禁句であるようだ。
また、自社に関するニュース、中でも都合の悪いものは、ヤフトピには入れないようだ。
ヤフコメといわれるコメント欄は、ときには誹謗中傷が目立つが、これはヤフーニュースの重要な収入源で、止める気配はないようだ。
私は編集者だから、ヤフトピにひっかかりそうなタイトルを考えるのはお手の物である。
だが、今の多くのネットメディアに関わっている人たちは、そういう訓練を積んでいない人たちが多い。そう感じることが多いが、まあ、年寄りのたわごとだがね。
この連続追及、次回は、ソフトバンクの孫正義を追及するようだが、この連載自体が何を問題にし、どう改革させようとしているのかよく見えない。
ぜひ、次回ではそれをしっかり見せてほしいものである。
さて、解散風が強くなってきているといわれる。
支持率が20%を切ろうかという岸田政権に解散などできるのかと思うが、どうやら、岸田の頭の中はそうではないようである。
起死回生という言葉が適当かどうかはともかく、ここで解散でもしないことには、次の総裁選に出られる可能性がゼロになる。
追い詰められたブタが空を飛べるのか?
そんなわけはないと文春が証拠を示して断罪している。
文春は、2021年の衆院選と2022年の参院選の得票数、政党支持率から導き出した当落予想を行ったという。
それに加えて、有力候補の後援会などの現地取材も行い、もし岸田首相が解散&総選挙に打って出たらどうなるかを予測している。
その結果は、岸田首相ならずとも驚愕する数字が出ているのだ。
「まずは、党派別獲得議席数を見ていこう。自民党は現有二百五十九議席から七十三議席減の百八十六議席。
二百議席を大きく下回り、政権交代が実現した〇九年総選挙(百十九議席)以来の単独過半数割れとなる見込みだ。
公明党は池田大作創価学会名誉会長が亡くなってから初めての総選挙となるが、党勢衰退の予測が出た。現有三十二議席から十議席減の二十二議席。大阪府は現有四議席全てを失う」(文春)
これは凄い! 惨敗だな。
「対して野党第一党の立憲民主党は五十二議席増の百四十七議席。大躍進と言ってもいいだろう。一方、日本維新の会は二十一議席増の六十二議席と伸び悩む。
『維新は“身を切る改革”を掲げながら、大阪万博の費用増大で有権者の反感を買った。今回は反自民票の多くが立憲に流れます。立憲は野党共闘が進めば、さらに議席を伸ばす余地がある』(政治部デスク)
そうなれば、細川政権のように、多党連立政権ができる可能性もあるというのだ。
立憲民主党に甘い読みのような気がするが、こうなればいろいろな選択肢が生まれる。公明党の自民党離れもあり得るかもしれない。
岸田首相、選挙を面白くしてくれてありがとうとなるかもしれないな。
ところで、大谷翔平の通訳で盟友だった水原一平事件だが、ここへきて大きな動きがあった。
4月12日、水原一平はロサンゼルスの連邦裁判所に出廷した。罪状はすべて認めたといわれる。その後、2万5千ドル(約385万円)の保証金で保釈されたそうである。
気になる大谷翔平の関与だが、調べた結果、全く関与していなかったことが判明したと各メディアが報じている。
やれやれだが、これだけの大金を一番近しい人間から盗み取られていたことが判明してからも、大谷は打ち続けている。
よほど、精神的にタフなんだろう。それに、これまでは家に帰っても一人だったが、今は愛妻が待っている。
どれだけ心強いことだろう。
新潮は、水原が今後、手記を書き映画化権を譲れば相当な額になり、大谷へいくばくかは返済できるのではないかと報じている。
だが万が一そうなっても、大谷はそんな金を受け取ることはないだろう。
事件が一応の決着を見たようだから、これからの大谷の活躍が楽しみだ。
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