トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > お笑い界を席巻「BD」パロディ企画

ブレイキングダウンお笑い界を席巻する「ブレイキングダウン」パロディ企画 童貞、やんちゃ、ものまね……

【熾烈】カカロニ栗谷の童貞ポジションを奪うのは俺だ!ブレイキング童貞オーディション! – YouTube

 テレビプロデューサー・佐久間宣行氏のYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」に10日、「【熾烈】カカロニ栗谷の童貞ポジションを奪うのは俺だ!ブレイキング童貞オーディション!」という動画が公開された。

 この動画は、新たな童貞芸人を発掘する企画。現在、“バキバキ童貞”こと春とヒコーキ・ぐんぴぃと並ぶ童貞2トップとして知られるカカロニ・栗谷をゲストに迎え、3人の童貞刺客が登場した。

 ニューカマーたちを「潰しにいきますよ」と意気込む栗谷と佐久間プロデューサーの前に現れたのは、芸歴1年目のジョンドウ・渡理輝也(24)、12年目のたらちね・草山公汰(33)、それに『R-1グランプリ2021』(フジテレビ系)でファイナリスト経験もあるピン芸人・森本サイダー(35)の3人。「ブレイキング童貞オーディション」と名付けられた企画だけあって、全員ケンカ腰でトークバトルを繰り広げた。

 昨今、バラエティの世界では「ブレイキングダウン」のパロディ企画が頻出している。千鳥がMCの『チャンスの時間』(ABEMA)では「ブレイキングヤンチャオーディション」がシリーズ化。大悟としずる・KAZMAという2人のヤンチャ芸人がヤンチャな若手を集め、オーディション形式でアドリブ芸を披露させるというスタイルで好評を博している。

 また、ゴールデンのど真ん中である『新しいカギ』(フジテレビ系)でも「ものまねBreakingDown」と称してパロディ企画を実施。レギュラーメンバーが本家の面々に扮した面接シーンに始まり、金網ケージに入っての対戦まで「ブレイキングダウン」の雰囲気をそのまま踏襲している。

「ブレイキングダウン」は、格闘家の朝倉未来がCEOを務めるアマチュア格闘技大会。「1分間最強を決める」というコンセプトで2021年に立ち上げられ、競技選手だけでなく有名アウトローが数多く参戦することで大きな話題を呼んだ。

 その試合以上に人気を集めたのが、毎回無料公開されているオーディション風景だ。個性あふれる出場希望者たちの自己アピールはしばしば衝突を呼び、怒鳴り合う、殴る、押し倒す、イスを投げるなどの騒動が連発。流血沙汰になることもあり、因縁が生まれるとその場で対戦カードが決まることもあるという緊張感あふれる展開は、業界内外に多くのファンを生んだ。

 この「ブレイキングダウン」のパロディが数多く生まれているのは、やはりそのフォーマットの汎用性だろう。

 全員が“ケンカ腰”であることにより無礼講の状態が生まれ、先輩後輩などの上下関係を抜きにした発言に違和感がなくなることに加え、どんな暴言でも「ブレイキングダウンなら言いそう」という雰囲気が生まれる。さらに、昨今厳しくなってきたコンプライアンスを無視しているという爽快感もある。

 さらに、本家のブレイキングダウンに登場するキャラクターたちがあまりに個性的であるため、パロディで芸人が“やり”すぎても「やりすぎ感」がないのも企画としての強みになる。

 朝倉本人は昨年3月、『ぽかぽか』(フジテレビ系)に出演した際に、こうしたパロディについて「ありがたいというかうれしいですね。違う方向で宣伝してもらってると思ってるので」と語っており、歓迎ムード。今後、また新たな「ブレイキングダウン」パロディ企画が生まれてくることを期待したい。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/04/11 20:00
ページ上部へ戻る

配給映画