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『不適切にもほどがある!』続編急浮上の裏にあのドラマの“大赤字”

『不適切にもほどがある!』続編急浮上の裏にあのドラマの大赤字の画像1
阿部サダヲ

 4月ドラマが続々とスタートしているが、3月29日に最終回を迎えた主演・阿部サダヲ、脚本・宮藤官九郎によるドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)の“ロス”から回復できていない人も多いだろう。

 1986年と2024年をつなぐタイムスリップコメディである本作のラストでは、さらに未来の2054年から教え子の井上昌和教授(小野武彦)が昭和にやってきて、小川先生(阿部)にタイムトンネルの発見を報告。「さあ、好きな時代に行きましょう!」と叫び、続編が期待されるエンディングとなっていた。

 ドラマのプロデューサー・磯山晶氏は、4月3日のデイリースポーツの取材に対し、宮藤氏とのやり取りの中で続編が議題になっていることを明かすも、「未来に行っても話が作れないし、過去に、ってなると何のために行くんだろうってなる。だから、作りようがないねってなってます」と現状を説明している。だが、ここにきてTBS内に何としても続編を制作させたい事情が出てきているという。

 テレビ関係者が明かす。

「来年の放送を予定していた『VIVANT』の続編が難航しているのです。昨年7月期に放送された際には話題沸騰となりましたが、1話1億円とも言われた制作費が足かせとなり、結果的には大赤字に。昨年12月からNetflixで配信がスタートしましたが、まったく話題にならず、続編や映画化に躊躇(ちゅうちょ)せざるを得ない状況となっている。その点、『不適切にも~』の制作費は『VIVANT』の3分の1ほどで、それでいて第1話無料配信の再生回数は金曜ドラマ枠歴代トップを記録。8月28日に発売されるBlu-ray&DVD BOXもバカ売れとなることが予想され、そんなドル箱を眠らせておくわけにはいかない。局内では『VIVANT』の予算を『不適切にも~』に投入し、年末のスペシャルドラマ、来年の連ドラ、さらには映画化まで視野に入れての大型プロジェクトが話し合われています」

『VIVANT』といえば、監督の福澤克雄監督が往年の名作映画『スター・ウォーズ』をオマージュしていたことを明かしていたが、『不適切にも~』は作中でも語られた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』オマージュとして、シリーズ化されていくのかもしれない。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2024/04/14 09:00
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