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『Destiny』亀梨和也&田中みな実の熱愛効果は微妙? 最大の盛り上がりは「無理ある大学生役」

テレビ朝日『Destiny』番組サイト

 石原さとみの3年ぶりの連ドラ主演作となるテレビ朝日系ドラマ『Destiny』が9日にスタートし、初回の世帯平均視聴率は7.9%、個人視聴率は4.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)となった。熱愛報道があった亀梨和也(KAT-TUN)と田中みな実が共演するということで注目を集めたが、数字的には微妙なスタートとなった。<※ネタバレあり>

 同ドラマは、検事の西村奏(石原)が大学時代の恋人・野木真樹(亀梨)と12年ぶりに再会したことを機に、封印していた学生時代の仲間たちをめぐる事件や疑惑が蘇り、運命の波に翻弄されていくサスペンス・ラブストーリー。主演の石原をはじめ、安藤政信、宮澤エマ、矢本悠馬、高畑淳子、佐々木蔵之介、仲村トオルら豪華キャストがそろっているが、その中でも放送前に話題を独占していたのが亀梨と田中だ。

 亀梨と田中は元日にスポーツ紙で「真剣交際」が報じられ、双方の事務所が「お仕事をご一緒して以来、仲良くさせていただいています」と報道を否定しなかった。事前に一部メディアは「元日婚」を報じ、実際は結婚には至らなかったものの、近いうちの入籍もあり得そうな状況にファンがざわついた。

 この熱愛騒動の影響により、同ドラマに関する報道は主演の石原そっちのけで亀梨&田中の話題が中心に。田中が演じるのは主人公らの大学時代の同級生役で、亀梨との絡みも多いことから「ドラマに集中できなくなる」といった批判もあったが、やはり「共演を見てみたい」と思うのも人情で急激に注目度が高まった。

 「話題作り」として成功したと思われたが。結果は前述したように初回視聴率7.9%でさほど高い視聴率ではなかった。なにわ男子・道枝駿佑が同じ枠で主演した前クールの『マルス-ゼロの革命-』は世帯視聴率3%台を連発するなど振るわず、そこから盛り返したという意味では健闘したといえる。しかし、前々クールの『家政夫のミタゾノ』(初回9.1%)、その一つ前の『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(初回9.6%)に比べると見劣りする数字だ。

 さらに、初回放送では本筋と関係ない部分が最も話題になってしまうという珍事が発生。メインの登場人物たちが大学時代に青春を謳歌している回想シーンが描かれたのだが、演じているのは実年齢37歳の石原、38歳の亀梨、37歳の田中など全員が30代で、SNS上で「同窓会で集まった人たちにしか見えない」「いくら美男美女でも大学生役は無理ありすぎ」「大学生どころかママっぽい」などとツッコミが続出したのだ。

 高校生くらいまでの回想シーンであれば別の若い役者が演じるという手段もあるが、大学生となると「今と顔が違う」というのは逆に違和感があり、本人たちが演じるしかなかったのだろう。これが初回放送の最大の「盛り上がり」となったのは、制作陣にとっては複雑かもしれない。

 ただ、ストーリーや出演者たちの演技は好評。とくに終盤、田中が演じる及川カオリが車を暴走させ、いきなり初回で事故死してしまうという予想外の急展開は多くの視聴者を驚かせた。ある意味で定評がある、田中の「ヤバい女」オーラ全開の狂気的な演技にも称賛の声が集まっている。今後の展開次第では、評価が大きく変わっていく可能性がありそうだ。

 「熱愛報道の2人が共演」というイロモノ的な見方から、ストーリーやキャストの演技力で評価される方向にシフトできるのか、今後の巻き返しに期待したい。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/04/11 18:00
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