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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > ランジャタイ・国崎『後夜祭』で見た絆

ランジャタイ・国崎和也と、あぁ~しらき『後夜祭』で垣間見た地下芸人同士の絆

オールスター後夜祭’24春 | TVer

 6日に放送された『オールスター後夜祭’24春』(TBS系)で、ランジャタイとあぁ~しらきという地下出身芸人同士の歴史を見る一幕があった。

 番組前半、「あぁ~しらきが名乗っていた芸名は?」という問題が出題された。選択肢は「しらき」「シラキ」「SHIRAKI」「修羅鬼」の4択。いわゆる「誰が知ってんだよ」と視聴者にツッコませる類の問題である。

 これに唯一正解したのが、ランジャタイの国崎和也。正解は「修羅鬼」だった。国崎はこの問題でピリオドチャンピオンとなり、賞金1万円を獲得。さらにボーナスクイズ進出への権利を得る。

 ボーナスクイズは、さらに難問だった。「あぁ~しらきの旧芸名、古い順に並べて」という出題で、「嗚呼!しらき」「しらきちはる」「修羅鬼」「元祖チーママ」という4つの旧芸名が表示される。スタジオに集まった芸人たちも、多くの視聴者も「誰が知ってんだよ」と思ったはずだ。だが、ランジャタイを古くから知る一部のファンには予感があったはずだ。国崎なら、これは正解するんじゃないか? 知っていても不思議じゃないぞ。

 シンキングタイム中、いつになく真剣な表情を見せる国崎の後ろで、牧野ステテコも真面目に考えている。天下のTBSで、ランジャタイ国崎と牧野ステテコが、あぁ~しらきの旧芸名について考えている。その姿を、何台ものテレビカメラが狙っている。全国に生放送されている。

「しらきファンなら当然の問題でございます」というMC・有吉弘行のコメント通り、国崎はこの問題に正解してみせた。「元祖チーママ」→「修羅鬼」→「しらきちはる」→「嗚呼!しらき」そのキャリアのすべてを、おそらく国崎は目の当たりにしてきている。

 ランジャタイを現在の所属事務所であるグレープカンパニーに引き入れたのは、あぁ~しらきだった。オフィス北野の内紛に巻き込まれて事務所を追われ、居場所をなくしていたランジャタイ。当時、グレープのオーディションは「25歳以下」という制限があったが、しらきが上層部と掛け合ってランジャタイの履歴書をなんとか通したのだという。国崎はことあるごとに「グレープに入れたのはしらきさんのおかげ」と語っている。

 そんなしらきは昨年、『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)で決勝に進出した。この大舞台で披露した「妖怪角刈りおばちゃん」のネタは、国崎による演出だったのだという。

「このネタは国ちゃんがアドバイスしてくれました。何かってときに相談に乗ってくれたのは国ちゃんなんで、結局。めちゃくちゃいい子なんですよ、本当に」

 昨年12月に、しらきがYouTube「東野vs」で東野幸治を相手に語っていたエピソードだ。

「この世で一番のしらきファン!」

 スタジオでガッツポーズを決めた国崎の言葉に、まったくウソはない。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/04/08 16:00
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