ランジャタイ「終王ノブ」の裏側を語る 形になり始めた国崎和也の「全部」の一部
#ランジャタイ
2日、お笑いコンビ・ランジャタイによる配信ラジオ「オールナイトニッポンPODCASTランジャタイの〇〇(仮)」がスタート。第1回が公開された。
この配信で、一部界隈に大きな話題を呼んだ『ランジャタイのがんばれ地上波!』(テレビ朝日系)最終回の裏側が語られている。
『がんばれ地上波!』は、2022年10月から1年半にわたって放送されたランジャタイにとって初となる冠番組。その最終回となる先月26日の放送では、冒頭から「終王ノブ」を名乗る千鳥・ノブが登場。「番組の終わりにむしゃぶりつくハイエナ中のハイエナ」を自称する「終王ノブ」が番組を終始占拠し、主役であるはずのランジャタイが一切画面に登場しないという異例の最終回となっていた。
この「終王ノブ」は業界内外でも大きな反響を呼び、令和ロマン・高比良くるまは自身のX(旧Twitter)アカウントで「いつか研修テレビが惜しまれつつも最終回を迎える時には終王ノブに来ていただきたい!!」とポスト。ティモンディの前田裕太も「ハレバレティモンディの終わりも終王ノブにお願いしたかったなあ」と同事務所の先輩であるランジャタイをうらやんでいた。
「『終王ノブ』見ました? 最高でしたね」
そう切り出した国崎和也は、以前から「最終回だけ、なんとかノブさん(の出演)いけないか?」とスタッフと話していたといい、番組が終わることが決まった段階で「終王ノブ」の企画を熱望していたのだという。
ノブからの出演OKは出たものの「2時間しか時間がない」という状況。ギャラについても「絶対払えてないよね」(国崎)、「もちろん後輩価格でやってくださってると思いますよ」(伊藤幸司)といい、深夜2時半放送の番組に千鳥・ノブが出演することがいかに異例かが語られている。
「終王ノブ」の出来上がりは、正味15分ほど。メイクやセットチェンジを考慮すれば、入りから出までできっかり2時間というスケジュールは極めてタイトである。
国崎は「終王ノブ」で脚本、監督、絵コンテを担当。一言一句すべて国崎の指示だったことが明かされた。
「不思議なのがさ、本当にそういうやつなんじゃないかと思い出しましたね。あまりにも『終王』で、普段からこういうやつなんじゃないかって」(国崎)
「本音言ってるだけなんじゃないかってね」(伊藤)
番組の中で「終王ノブ」は、「見ぃ!」と叫びながら大ワキ毛を見せつけたり、「不倫だけがしたい」と言いながら「不倫音頭」という自作曲を歌唱したりしている。ノブほどのテレビスターにそんな発言をさせて「普段からこういうやつ」とは失礼な話だが、国崎は収録後にノブから「ありがとう、普段言えんこと言えた」と声をかけられたのだという。また、クライマックスの風呂シーンのセリフはノブのアドリブだったことも明かされている。
ノブは放送後、自身のXで「おぼえとけよ!クソランジャタイが!!」とポストしているが、帰り際にはランジャタイをスタッフの前に呼び「これからもこいつらのことをお願いします」「また番組作ってやってください」と言って去っていったのだという。
国崎はその後の編集にも立ち会っており、「終王ノブ」はまさしく純度100%国崎和也の「作品」だったということだ。
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2021年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)でファイナル進出が決まったときの心境を、国崎に聞いたことがある。
国崎は「やったー! というだけで。優勝したい気持ちはまったくなかった」と言っていた。
「この後のことが楽しみで。これで全部できる。全部できる。ありがとうー!」
国崎の「全部」の一部が、形になり始めている。
(文=新越谷ノリヲ)
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