タモリ引退説の背後にあった「あの実力者」の社長退任劇
#タモリ #本多圭 #田辺エージェンシー
3月9日に突如レギュラー放送を終了したNHK『ブラタモリ』。MCを務めてきたタモリに唯一残るレギュラー番組は『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)のみとなり、かねてから囁かれてきたタモリの引退が現実味を帯びてきた。
「15年から放送されてきた『ブラタモリ』は、2月14日時点で今月いっぱいでの放送終了が公表されていたましたが、最終回がいつになるのかは不明のままだったんです。ところが、9日のレギュラー放送の後、テロップなどもなく、番組終了後に同番組の公式サイトでレギュラー放送終了が発表されました。ちょうど時を同じくして、タモリの所属事務所である田辺エージェンシーも事務所を縮小していますから、タモリの引退も近いかもしれません」(大手プロ役員)
タモリが所属する「田辺エージェンシー」は、1960年代後半に一世を風靡したグループサウンズ「ザ・スパイダース」のリーダーだった田邊昭知氏が設立した芸能プロ。田邊氏は、芸能事務所による日本最大の業界団体「日本音楽事業者協会」の会長に就任したこともあって、芸能界への影響力も強く、周囲から“芸能界のドン”と呼ばれて慕われた。
「その田邊氏が、2月下旬に事務所社長から会長に退いていたことが明らかなったんです。代表権はそのままですが、社長退任に伴い、田邊氏は創業以来付き合いがあった税理事務所との契約を打ち切ったり、秘書や運転手、社員に早期退職を促したそうで、現在の事務所は10人足らずの小世帯になったようです」(スポーツ紙記者)
田邊氏に代わって社長に就任したのは,事務所の元マネジャーで、田辺エージェンシーのグループ企業「ぐあんばーる」社長の菅原潤一氏だった。
「菅原氏を新社長にするとは、正直意外でした。というのも、田辺エージェンシーには以前、Mという役員がいて、彼は“田辺の番頭“と言わるほどマンジメント能力が高く、2016年の“SMAP解散騒動”では、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人がジャニーズ事務所を退所した際、田辺エージェンシーが受け皿になると言われましたが、その時に田邊氏に代わり、引き受け手として名前が挙がったのがM氏だったんです。ですから、Mを後継に指名するならともかく、菅原氏を新社長にするとは、なにか意図があるのかと業界で噂になっています」(芸能ライター)
一説には、田邉氏自身の引退も囁かれているという。
「田邊氏といえば、スキャンダルで日本テレビを追われるように退社した夏目三久を、自らの手で復活させたものの、その夏目が21年に有吉弘行と結婚・退社してしまいましたからね。しかも、そのショックが癒える間もなく、今度は自らスター俳優に育てた堺雅人が独立。田邊氏は、『週刊新潮』の取材に“(堺と)もう一緒に仕事なんてできないよ”と答えたぐらいですからね。この段階でやる気を失くしてしまったのかもしれません」(前同)
堺の独立により、田辺の看板タレントはタモリ一人となったが、そのタモリも、糟糠の妻の看病もあってか、2年前から周囲に「終活中」と伝えているという。そのためか、昨年3月には、人気長寿番組として知られる深夜バラエティ『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)が終了した。
「残されたのは、『ブラタモリ』と『Mステ』の2本でしたが、その『ブラタモリ』のレギュラー放送が突然終了。『Mステ』に関しても、昨年9月から月の放送回数が減っているんです」(放送ライター)
月4回がレギュラー放送だった『Mステ』だが、昨年9月は1回、10・11月は1回、12月は2回、今年に入って1月は1回、2月は2回とイレギュラー放送が続いている。
「『Mステ』はテレ朝の看板音楽番組ですから、打ち切りはない。噂によれば、リニューアルを検討しているそうで、それに伴い、タモリの降板説も浮上しているようです」(某制作会社スタッフ)
昭和から平成に渡り、芸能界のトップに君臨してきた田辺エージェンシーの衰退と共に、タモリの引退も近づいているのか。
(文=本多 圭)
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