『笑っていいとも！』終了から10年　「現在だったらレギュラーは？」を考える【後編】

（前編はこちら）

■木曜日

（終了時レギュラー）
笑福亭鶴瓶
アンタッチャブル・山崎弘也
ベッキー
ピース

反則のような気もするが、鶴瓶の枠に爆笑問題・太田でいきたい。太田はもっと国民に愛されるべきだし、いつか局部を露出して嫌われてほしい。

ザキヤマのところには、ちょっと言いにくいけれどランジャタイ。結局そうなっちゃう？　という感じだが、全然アングラ的なだけじゃないオープン感も国崎は備えてると思っている。伊藤が横にいてもあんまり影響ないので、ランジャタイ2人で出てください。

ベッキー。ベッキーの代わりとなると難しいところだが、ファーストサマーウィカかな。なんとかなるかな。難しいな。

ピースのところにはニューヨーク。陽の綾部と陰の屋敷。タイプの違いこそあれ、裏回しを任せておけばどうにでもなりそうだ。

■金曜日

（終了時レギュラー）
関根勤
SMAP・草彅剛
爆笑問題・田中裕二
劇団ひとり
木下優樹菜
鈴木浩介

関根勤のところは伊集院光なのだと思う。昼のラジオが終わってテレビたくさん出てるし、軽やかに重鎮の位置まで上がっていった感じがする。

草彅、うーん。向井康二？　やっぱりSMAPってすごかったんだな。日本の芸能史上でいちばんすごいグループだったのかもしれない。

太田の代わりにノブを置いたので田中の代わりには大悟が自然だが、前述のとおり大悟は断りそうな気がするので、ここは手堅くパンサー向井慧で。向井かぶりになるが、この2人で冠番組やってたこともあるし、なんとかなるはず。

劇団ひとりのところには、大いに反論を呼ぶだろうが、お見送り芸人しんいちを据えたい。平場の強さは本物だし『いいとも！』なら『いいとも！』にきっちり合わせてくるくらいの能力は持っているだろう。

ユッキーナ。ぜんぜんタイプは違うが、旬という意味で、あのちゃんにお願いしたい。鈴木浩介枠も、ぜんぜんタイプ違うけど木村昴で。木村昴、どこかには入れなきゃいけないですよねえ。

■改めて見直してみる

　各曜日、思い付きだけで名前を並べてみたが、どんな座組になっているのか改めて見直してみる。

・月曜日

タモリ
平野紫耀
霜降り明星・せいや
麒麟・川島明
やす子
村重杏奈
横川尚隆

・火曜日

タモリ
河合郁人
霜降り明星・粗品
チョコレートプラネット
ゆうちゃみ
東京ホテイソン・たける

・水曜日

タモリ
千鳥・ノブ
かまいたち
サーヤ
DJ松永
ケビンス／エバース／ゼンモンキー

・木曜日

タモリ
爆笑問題・太田光
ランジャタイ
ファーストサマーウィカ
ニューヨーク

・金曜日

タモリ
伊集院光
向井康二
パンサー・向井慧
お見送り芸人しんいち
あの
木村昴

　*　*　*　*

　なかなかに壮観だが、博多華丸・大吉が入っていないし、フワちゃんも小峠もいない。モグライダー、見取り図もいないし、ヒコロヒーやAマッソ加納も入らなかった。

『いいとも！』は、時代のオールスターをバランスよく集めて世間に提示する番組だった。『いいとも！』のレギュラーであることは、「今、売れている人」と同じ意味だった。

　だからこそみんなが『いいとも！』に出たかったし、ウエストランドやパンサーは出てしまったからこその戸惑いもあったに違いない。

　そして、それだけテレビという媒体が力を持っていたということでもある。テレビで売れているタレントには価値があって、テレビに出ていないタレントは悲惨であるというイメージに日本中が支配されていた。

　現在では、令和ロマンやダウ90000の蓮見翔など、「テレビに出るのはちょっとあんまり」と公言する若手トップランナーも少なくない。テレビなしで食っていくという道も、YouTubeやライブの配信によって多様化しつつある。

　新宿アルタも営業を終了するという。『いいとも！』が今あったら、どんなメンバーだろう。そんな遊びが通用するのも、あと数年か、十数年なのかもしれない。

（文＝新越谷ノリヲ）

新越谷ノリヲ（ライター）

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

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