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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 日テレの「報道番組にタレント起用」戦略に賛否

桐谷美玲、斎藤佑樹、波瑠…日テレの「報道キャスター人選」が物議

桐谷美玲

 女優の桐谷美玲が27日、約5年半ぶりにキャスター復帰する予定だった日本テレビ系報道番組『news every.』を体調不良で欠席した。ファンから心配や励ましの声が集まっているが、その一方で「そもそも報道番組にタレントは必要なのか」という議論が再燃するなど波紋が広がっている。

 桐谷は2012年から6年半にわたり、同局系の夜の報道番組『news zero』で曜日パートナーを務めた経歴があり、結婚や出産を経て、27日から夕方の『news every.』で報道番組に復帰する予定だった。しかし、当日の放送に桐谷の姿はなく、メインキャスターを務める鈴江奈々アナが「きょうから、水曜日と木曜日は新たに桐谷美玲さんが加わって、一緒に伝えていく予定だったのですが、きょうとあすは体調不良でお休みとなりました」と説明。

 桐谷も自身のInstagramで「本日から出演予定だったnews every.ですが、体調不良のため、今日明日と欠席いたします。初回からこのような事になってしまい、ご迷惑おかけし申し訳ない気持ちでいっぱいです。来週、元気に参加できるよう、回復に努めてまいります」とファンに報告した。

 これに対して、ネット上のファンからは「謝らなくて大丈夫です!身体大事です!」「体調不良なら仕方がないことだよ」「小さい子どももいるんだし、無理せずゆっくり休んで」などと心配や励ましの声が集まった。

 その一方、これをきっかけに「そもそも報道番組にタレントは必要なのか」という議論が湧き起こっている。

 リニューアルした同番組では、元プロ野球選手の斎藤佑樹氏が月曜と火曜、桐谷が水曜と木曜の新キャスターに就任。さらに同局系の『news zero』では、月曜キャスターの嵐・櫻井翔が続投となった一方、メディアアーティストの落合陽一氏らが務めていた曜日パートナーを4月から一新。新たな曜日パートナーとして、火曜は女優の波瑠、水曜は俳優の板垣李光人、木曜はドラマーで女優のシシド・カフカが出演する。

 こうした人選に対して、ネット上で「バラエティやワイドショーじゃないんだからタレントは必要ないでしょ」「桐谷美玲や波瑠とかは、イメージ的に政治や社会の深刻な問題に踏み込んだコメントができるとは思えない」「櫻井くんは性加害問題の時にキャスターとして機能してなかったし、タレントに報道やらせるのは無理がある」といった厳しい意見が飛び交っているのだ。

 業界内では、報道番組でタレントを起用する狙いは「近年重視されているコア視聴率(※局によって定義は異なるが、おおまかに13~49歳の個人視聴率のこと)を獲得するため」とみられているようだ。コア層にリーチするためには、文化人や有識者よりもタレントのほうが有効だと日テレが判断したのだろうと推察されている。

 だが、こうした戦略についても「タレントが当たり障りないこと言ってるだけだと番組を見なくなると思う」といった批判が。その一方で「タレントは専門知識のない一般人と同じ目線でニュースと向き合ってくれそう」「それで若い世代が報道番組に興味を持つならいいことなのでは」といった意見もあり、賛否両論となっているようだ。

 『news every.』と『news zero』は、どちらも日テレの報道における看板番組。その双方で「タレント起用」路線を進めるという戦略は、吉と出るのか凶と出るのか注目だ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/03/28 18:00
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