キンタロー。が松竹退社へ さらば、Aマッソ……「脱竹」してブレークした芸人たち
#松竹芸能 #キンタロー。
お笑い芸人・キンタロー。が15日、自らのブログで所属する松竹芸能を3月末で退社することを明かした。円満退社だといい、今後は独立しフリーとして活動を続けていく予定だという。
キンタロー。といえば、30歳でデビューした途端にAKB48・前田敦子のモノマネで即ブレーク。当時、絶大な人気を誇っていたAKB48のセンターである前田をデフォルメしたモノマネはアイドルファン界隈から総叩きに遭う一方、業界から絶賛の声が相次ぎ、一躍売れっ子タレントの仲間入りを果たしている。
キンタロー。は努力家としても知られ、現在でも常にモノマネの新ネタを下ろし続けている。近年ではタレントだけでなく、“お隣の国”の天才子どもシリーズや、犬系彼女ののちゃん、さらに先日出演したYouTube「佐久間宣行のNOBROCK TV」では、本人の目の前で佐久間氏のモノマネも披露して見せた。
大手芸能事務所からの退社というとネガティブなイメージも付きまとうが、松竹からの退社組では飛躍を遂げているタレントも決して少なくない。
その筆頭格といえるのが、さらば青春の光だろう。ギャラへの不満を公言するなど事務所に対して批判的な立場をとっていたさらばに対し、松竹は「これ以上彼らの芸能活動を支えることが不可能」として事実上の解雇措置を強行。その後、さらばは個人事務所「ザ・森東」を立ち上げ、いわゆる“脱竹組”ではもっとも成功を収めているコンビとなった。
『R-1グランプリ』(フジテレビ系)を制したピン芸人にも、2人の“脱竹組”がいる。2021年王者のお見送り芸人しんいちは11年までコンビとして松竹に所属していたが、解散とともに“脱竹”して事実上の引退。その後、2年半ほどの空白期間を経てピン芸人として復帰し、グレープカンパニーに所属し、サンドウィッチマンに師事して現在のギター漫談スタイルを完成させるに至っている。
今年の『R-1』王者となった街裏ぴんくもかつては松竹に所属していた。フリー時代にスカウトされて所属したが、吉本新喜劇への加入を目指して1年ほどで松竹を退社している。
コントだけでなく、エッセイやドラマ脚本など多方面での活躍が目覚ましいAマッソも松竹の出身である。フリー時代にスカウトされ、特待生扱いで松竹の養成所に入所。その後デビュー2年で“脱竹”し、ワタナベエンターテインメント入りしている。Aマッソも、さらばと同様に退社の経緯は円満ではなかったことをたびたび明かしている。
こうした“脱竹”組が飛躍を果たす一方で、近年ではヒコロヒーやみなみかわ、なすなかにしなど松竹に所属したままでも売れる芸人が徐々に増えてきていることは確かだ。
キンタロー。の明日は、どっちだ?
(文=新越谷ノリヲ)
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事