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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 粗品YouTubeでまた“不穏”企画

霜降り明星・粗品のYouTubeでまた“不穏”な企画……「粗品に金を貸せるのは誰だ?」

Finance Fan 2nd Stage – YouTube

 所属する吉本興業に通帳を取り上げられたことをネタにトークしたり、大女優・宮崎美子に100万円を借りてみたりと、自らの金銭事情をコンテンツとして提供している霜降り明星・粗品が、また新たなお金の企画を行っている。

 その名も「Finance Fan」。ファイナンス・ファンと読む。粗品によれば「略してファイファン」だという。

 その内容は前代未聞だ。粗品のYouTubeにスーパーチャットで1万円以上の投げ銭を行ったことのある「太客」を集め、粗品に「お金を貸せる」1人を選ぶというもの。この企画に、「粗品にお金を貸したい」という奇特な11人が集まった。

 18日に公開された「1st Stage(Part1)」では、粗品による面接を実施。粗品は黄色いネクタイの漫才衣装を着用している。粗品がこの漫才衣装を漫才以外で着るのは「真剣勝負の場」だけだ。例えば、1時間にわたる1人しゃべりのフリートーク企画「THE FIRST TALK」、あるいは相方のせいやがZoomで問題を起こした直後のラジオ『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)の生放送。この衣装だけでも、今回の企画が単なる悪ふざけではなく、粗品が真剣な意気込みで臨んでいることがわかる。

 粗品は、真剣にファンからお金を借りようとしているのだ。

 面談で参加者は、自己紹介から始まり、これまで粗品にスパチャで投じた金額、粗品に金を貸したい理由、持参した金額、粗品に求める見返りなどを尋ねられることになる。

 参加者の素性はさまざまだ。大学生もいれば、会社経営者もいる。SEも、登録者30万人を超える有名YouTuberもいる。彼らに共通しているのは、「粗品に金を貸したい」という強い思いである。

「粗品に金を貸したい」という強い思いを抱く人間が少なくとも11人はいるというだけで驚くべき事態だが、中には300万円、500万円という大金を持参してくる者もいる。この日、合格すれば粗品にその金額を貸せるというわけだ。

 この面談で3人が脱落。8人が2nd Stageに進むことになる。

 22日に更新された「2nd Stage」では、「太客BINGO」と称したビンゴ企画が行われる。残った8人にビンゴカードが配られ、粗品からビンゴの賞品が発表される。

 粗品のサイン入り色紙が3口、サイン入りツーショットチェキが3口、いずれもオリジナルのメッセージが添えられるという。個人向けのスペシャル動画が1口、このスペシャル動画の内容は当選者のリクエストに粗品が応じるのだという。それに、2nd Stage突破権。参加者は先着順で選ぶことができる。

 ファンにとっては一生の思い出になりそうな賞品を選ぶか、粗品に金を貸せる可能性を選ぶか。それが「太客ビンゴ」の内容である。

「俺に金を貸せる器なのかを、見定められる機会」

 この「太客ビンゴ」を、粗品はそう言った。

 ずっと何を言ってるんだろう。粗品に金を貸せる器ってなんだ。

 この企画がリスキーなのかキャッチーなのか、もはやわからなくなってくる。ポップなのか下世話なのかもわからない。

 ただひとつ、粗品がまた粗品にしかできないお笑いをやろうとしている。そしてとりあえず2nd Stageまでは、すごくおもしろい。今のところ、それしかわからない。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/03/22 19:00
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