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BreakingDown逮捕者続出、格闘技界での人気選手らの “立ち位置”とその余波

BreakingDown逮捕者続出、格闘技界での人気選手らの 立ち位置とその余波の画像1
朝倉未来

 横浜市の繁華街の路上で男性を殴ったなどとして、神奈川県警伊勢佐木署は今月16日、職業不詳、中国籍のツォン・ジューウェイ容疑者を傷害容疑で現行犯逮捕したことを、各メディアが報じた。

 ツォン容疑者は「チョン・ツーウェイ」のリングネームで、1分間最強を決める格闘技イベント『BreakingDown(ブレイキングダウン、以下BD)』に出場。逮捕容疑は同日午前4時10分ごろ、同市内の路上で、飲食店経営の男性の顔を肘打ちするなどして軽傷を負わせたとしている。

 また警視庁愛宕署は18日、飲食店従業員、沖山幹浩容疑者を強盗容疑で逮捕したと発表。沖山容疑者は昨年11月よりBDで「サカキマキオ」のリングネームで参戦していた。逮捕容疑は今月15日未明に港区内のガールズバーでカード決済できず、ATMに現金を下ろしに行った際、まったく残高が足りなかったため、男性店長にハイキックするなど暴行し、約12万円を支払わずに逃走した疑いだという。

 この2人の逮捕前の今月6日には、出場歴のある複数の選手が恐喝容疑で逮捕されていた。

「BDといえば、もともと逮捕歴などがあり“すねに傷”を持つ選手たちが多かったが、今月に入ってあまりにもハイペースで出場歴のある選手たちが逮捕された。格闘ファンではなく、BDの存在をそこまで知らない人々にもダーティーなイメージを植え付けてしまうことになった。懸念されるのはスポンサーの撤退だと思われる」(格闘技担当記者)

 自身がBDのCEOを務める格闘家の朝倉未来は16日、ツォン容疑者の逮捕を受け、自身のXで《BreakingDownに出場した後逮捕された選手は、今後出場停止にします》と“追放”を宣言。そして、18日にはBDに対する批判に対して言及し、《例えばBreakingDownがなかった世界線でこの人は逮捕されていなかったと言い切れる?むしろ俺は更生している人数の方が多いと思っている》と反論した。

「朝倉の反論も一理あるだろう。17日に開催された格闘技イベント『RISE』では、BDにも参戦しているYURAが勝利、RISEに参戦後、連勝を飾った。彼らのように格闘技に真摯に向き合っている選手がほとんどだが、こういったことは話題にならず、逮捕者続出が悪目立ちするばかり。朝倉やBDの人気選手たちが怒りの声をあげるのも納得と思われる」(同)

 その一方、BDに出場していた人気選手が、2月24日に行われた『RIZIN』の佐賀大会で出場選手も巻き込むトラブルを起こしてしまっていたのだ。

「BDの人気選手で俳優としても活動する黒石高大が、係員の制止を振り切り控室エリアに入ってしまった。当初、黒石本人は否定していたが、結局、黒石が応援していた同大会出場の瀧澤謙太が、今回の黒石の行動で自身がRIZINからペナルティーを科せられたことをXで明かし、幕引きとなった。こうした一連の逮捕やトラブルを受け、特に顔が売れているBDの選手たちに対して、格闘技界からの風当たりがさらに強くなるかもしれない。各団体のバックステージからは締め出しをくらわなければよいのだが……」(格闘技業界関係者)

 出場者オーディションの動画がYouTubeでバズって人気に火がついたBDだが、一部は見直されることになるのかもしれない。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2024/03/23 12:00
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