『逃走中』映画化発表に「タイミング最悪」の声…「迷惑ロケ」騒動の印象消えず
#逃走中
今年で放送20周年を迎えるフジテレビ系の人気バラエティ番組『逃走中』が映画化され、7月19日より『逃走中 THE MOVIE』として公開されることが発表された。「超人気ボーイズグループが競演」と予告されるなど本来なら盛り上がりそうな状況だが、発表の間の悪さによってネット上で冷ややかな声が上がっている。
2004年から放送を開始した『逃走中』は、特定のエリア内で「ハンター」から逃げた時間に応じて賞金を獲得できるが、捕まればゼロというサバイバルゲーム。今回発表された『逃走中 THE MOVIE』は、賞金総額1億円超、参加総数1000人の「史上最大・最悪」のゲームになるという。
今作は「新感覚のアトラクションムービー」としており、超人気ボーイズグループが垣根を越えて夢の競演を果たし、物語のカギを握る6人の若者を演じるという。テレビ版のような通常のゲームではなく、ドラマ的な要素があることをうかがわせている。
これに対して、ネット上では「逃走中映画化って、めっちゃワクワクするニュース!」「小さいころから好きだった番組が映画化されてうれしい」「人気ボーイズグループの競演って、キャスティング楽しみ」といった期待の声が。その一方で「え、脚本ありのドラマ風逃走中ってこと?」「わざわざ映画館で見たいとは思わない」「普段の逃走中を豪華にするだけでいいのに変な方向にいってる」といった疑問の声もあり、賛否が起きている。
さらに、そうした賛否よりも目立っているのが「最悪なタイミング」を指摘する声だ。
『逃走中』をめぐっては、今月2日にX(旧Twitter)である男性ユーザーが、同番組の撮影スタッフがマンションの入り口を機材や折り畳み椅子などでふさぎ、敷地を勝手に使われ、マンションに面した道路でサングラス姿の「ハンター」や演者が走り回って歩行者の通行を妨げるなど、近隣住民の迷惑になっていたことを告発。男性によると、スタッフに道路使用許可証を確認すると、許可された場所と100メートルほど離れていたという。
一部報道によると、男性は使用許可場所の確認のために撮影を一時中断すべきと訴えたが、スタッフは「みんなの道路だから撮影してもいいんです」「一般の方々と我々は違うんです。静かにしてください」などと言い放ち、撮影を続行したという。
最終的には、警察に複数の通報があったことで警察官が駆けつける事態になり、後日に同番組を手がける制作会社「フジクリエイティブコーポレーション」が「撮影現場の近隣住民の方にご迷惑をおかけしてしまったことを深くお詫び申し上げます。今後このような事の無いよう、スタッフの指導を行うとともに徹底してまいります」と謝罪した。
この問題では先述の「一般の方々と我々は違うんです」という、時代錯誤なテレビマンの特権意識がうかがえる発言がネットで拡散され、大きな炎上騒動になっていた。
この騒動が起きてから間もないのに、今回の「お祭り」的な映画化の発表となったため、眉をひそめる人が続出。SNS上では「ついこないだ大炎上したのによく映画化なんてできたもんだよ」「発表のタイミング悪すぎでしょ」「この作品が一般の方に迷惑をかけて作られたかもしれないと考えたら観たいと思えなくなる」「迷惑ロケのことを知ったら素直に映画化を喜べない」といった厳しい声が相次いでいる。
映画化は20周年を記念したとっておきのメモリアル企画だったはずだが、悪評からの「逃走」は容易でなく、逆風にさらされながらの公開になる恐れがありそうだ。
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