水原一平氏の解雇で国内外の大谷翔平ファンに激震…情報錯綜で「身代わり」陰謀論も
#賭博 #大谷翔平 #水原一平
米大リーグのドジャースが20日、大谷翔平の通訳を務めていた水原一平氏を解雇したと発表した。球団は解雇の理由を明かしていないが、複数の米メディアが「違法賭博に関与した」「大谷のお金を使い込んでいたと告発された」などと報じており、ファンに衝撃が走っている。さらに、米国を中心にSNSで「身代わり陰謀論」が飛び交うなど騒動は拡大しているようだ。
複数の関係者から情報を得たESPNの報道によると、水原氏は米連邦当局の捜査対象となっている南カリフォルニアの賭博の胴元、マシュー・ボウヤー氏を通じて違法ギャンブルに参加したといい、数億円規模の借金があったという。大谷の銀行口座からボウヤー氏側に少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金されており、水原氏は「翔平に相談したところ、借金を肩代わりしてもらうことになった」などと説明した。ただし、この発言はのちに大谷のスポークスマンが否定し、水原氏も撤回している。
違法賭博については、水原氏がメディアに語ったところによると、2021年にボウヤー氏とポーカーゲームの会場で知り合ってスポーツ賭博を始めたが、負けが込んで2022年までに借金が100万ドル(約1億5000万円)に膨らみ、その後さらに雪だるま式に増えていったという。
水原氏は「賭博が違法(※スポーツ賭博は米国内の約40州で合法だが、大谷や水原氏が拠点を置くカリフォルニア州では違法)だとは知らなかった」と告白し、メジャーリーグの規約で禁じられている野球賭博に参加したことは一切ないとし、合法の州であれば許可されるサッカーやアメフト、バスケットボールなどの試合に賭けていたとしている。
さらに、水原氏は「翔平は賭博にまったく関与していなかったことをみんなに知ってもらいたい」とメディアに訴えており、すべて自分の責任だと認めている。
なぜ水原氏の借金なのに大谷の口座からボウヤー氏側にお金が直接送金されたのかという疑問が浮かぶが、水原氏は「翔平はお金に関して私を信頼しておらず、私にギャンブルでお金をなくしてほしくなかった」と説明。大谷が水原氏にお金を渡すとまたギャンブルに使ってしまうのではと懸念し、直接送金したことを示唆した。しかし、この発言ものちに大谷の代理人が否定し、水原氏は「翔平は賭博のことも借金のことも何も知らなかった」と前言撤回している。
この件に関して、大谷の代理人弁護士は「大谷翔平の資金をギャンブルで使い込んでいた」として水原氏を告発しており、同弁護士が所属する法律事務所は「大谷翔平が大規模な窃盗の被害に遭ったことが判明し、この問題を当局に引き渡した」との声明を出している。
これが事実なら、水原氏が当初訴えた「翔平に借金を肩代わりしてもらった」という説明とは異なり、水原氏が大谷のお金を勝手に使ったことになりそうだが、そのようなことは可能だったのか。もし口座管理を任せるほど信頼していたのに裏切られたとなれば大谷の心痛は計り知れないが、水原氏の証言が二転三転していることもあり、不明瞭な印象となっている。
あまりに情報が錯綜している影響か、アメリカを中心にSNS上で「陰謀論」が持ち上がっている。X(旧Twitter)などで「本当は大谷も賭博に関与していて、通訳が身代わりになったのでは」「通訳が『すべて私のせいです』とスケープゴートになったように見える」「事件に関与したのが本当に一平だけなら、彼が昨日もダグアウトに入って大谷と談笑していたのはおかしい」といった書き込みが飛び交っているのだ。
これに対して、日本の大谷ファンを中心に「野球星人の大谷さんが野球ができなくなるリスクを冒すわけがない」「陰謀論にもほどがある」「大谷のストイックな生活を知っていたら、ギャンブルやってるヒマないことぐらい誰でもわかる」といった反論も沸き起こっている。
あまりにも衝撃が大きく、まだまだ騒動は拡大しそうな気配。いずれにしても、シーズンが始まったばかりの大谷のプレーに影響しなければいいが……。
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