大谷翔平の韓国開幕シリーズとサッカーW杯予選の中継が丸かぶり「野球vsサッカー」論争が…
#大谷翔平
日本における2大人気スポーツといえば野球とサッカー。プロ野球とJリーグ、WBCとW杯を比べても、その人気は甲乙つけ難いが、近々1つの結論が出てしまうかもしれない。
今季からドジャースに移籍した大谷翔平は開幕戦をソウルで迎えるが、開幕シリーズ第2戦の放送が、サッカーW杯アジア2次予選「日本vs北朝鮮」戦と見事にバッティング。21日は激しい視聴率争いが展開されることになりそうなのだ。
「大谷の試合は、時差の関係で日本の放送時間は常に昼間。昨年のWBCも同様でしたが、今回は時差のないソウルで試合をやるので、ゴールデンタイムに中継が可能となります。開幕戦はNHK、第2戦はテレビ朝日とNHK BSが生中継しますが、両テレビ局とも気合は十分で、NHKもテレビ朝日も試合開始1時間前から放送を開始。開幕戦ではダルビッシュ有、第2戦では山本由伸の先発が予定されており、そのあたりの情報もたっぷり取り上げて中継を盛り上げていくようです。通常であれば、サッカーの代表戦がある日にプロ野球が地上波で中継されることはありません。わざわざぶつけるメリットがないからです。しかし今回は、W杯予選が大谷の試合と重なってしまい、野球vsサッカーのガチンコ対決となります」(テレビ情報誌記者)
他のジャンルの番組であれば、「片方は録画」というやり方が浮かぶが、スポーツ中継は“生”で見るのがスタンダード。今回の結果次第では、ネットで長年続く「野球vsサッカー」の対立構造も変化するかもしれない。ネットニュース編集者は言う。
「なかばネタと化していますが、ネットでは野球ファンとサッカーファンが互いに『サカ豚』『焼き豚』と“罵り合う”のがお約束。選手の年俸、競技人口、動員数など、あらゆる要素が“口撃”の理由になりますが、指標として分かりやすいのは視聴率です。2022年はサッカーW杯の日本vsコスタリカ戦が年間トップでしたが、昨年はWBCが上位を占め、勝負はがっぷり四つ。ただ、これまで直接対決がなかっただけに、今回の結果次第では、長年の論争に1つの結論が出るかもしれません」
たった1回の勝負で優劣を決めるのは乱暴だが、かたや大谷を擁するドジャース、かたや日本代表となれば、視聴率で負けた際に言い訳はできない。すばりどちらが数字を取るのか? キー局関係者は、こう推測する。
「昨年のWBC以来、大谷関連の報道が異常に多くなっていますが、それでも大谷のコーナーになると数字が一気に上がるので、朝や昼のワイドショーは大谷のニュースばかりです。今やテレビのコア視聴者はシニア層ですが、大谷はとにかくシニア層に強い。しかも第2戦は山本が先発予定なので、野球の方が数字を取りそうです。ただ、どっちも気になる試合ゆえ、『基本的にサッカーを見て、大谷の打順になったら野球を見る』という人がかなりいるはず。サッカーの北朝鮮戦は、これまでのシリア戦やミャンマー戦とは違って接戦になる確率が高い。同点のまま後半に入ったり、1点差で追うような痺(しび)れる展開になれば、サッカーが野球を逆転することは十分に考えられます」
この他にも、大谷が早々に引っ込んだり、サッカー日本代表が序盤にポンポンと点を取ったりすれば、状況は刻一刻と変化しそう。確実に2ケタが見込めるキラーコンテンツだが、中継するテレビ局にとっては気が気でないガチンコ対決になりそうだ。
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