トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 那須川天心「負けたら引退とか簡単に言うな」発言

朝倉未来VS平本蓮、双方の「負けたら引退」宣言に那須川天心が苦言か…「安っぽく見えてしまいます」

RIZIN公式サイト/Yogibo presents 超RIZIN.3 対戦カード

 長らく挑発合戦を展開してきた総合格闘家の朝倉未来と平本蓮が、7月28日にさいたまスーパーアリーナで開催される「超RIZIN3」のメインイベントで対戦することが決定。両者が「負けたら引退」を宣言したことで盛り上がっている中、プロボクサーの那須川天心が「負けたら引退とか簡単に言うな」「安っぽく見えてしまいます」などと苦言ともとれる言葉を発信したことで波紋が広がっている。

 朝倉と平本はSNSで過激な舌戦を繰り広げ、ファンから対戦を熱望されていた間柄。両者とも人気が高く、その集客力を見越してか今大会は約4万人を収容できるさいたまスーパーアリーナの「スタジアムモード」で開催することが決定。スタジアムモードでの格闘技イベントの開催は、メインで魔裟斗の引退試合が行なわれた2009年の大会以来となる。

 今月16日に行なわれた発表会見で、平本は連敗中の朝倉に対して「僕がトドメを刺そうと思います、ボコボコにします」と宣戦布告。挑発された朝倉は「年末にトップ戦線に食い込みたいので、復帰戦に楽な相手を用意してもらったので、ボコボコ痛めつけてやろうかなと思います。もし万が一、平本に負けたら格闘技人生を引退します」と引退を懸けると言い出し、平本も「俺もコイツに負けたら引退します。絶対負けるわけないので」と、2人そろって「負けたら引退」を宣言した。

 榊原信行CEOは「別に引退しなくてもいいんじゃない?」と苦笑したが、朝倉は「平本の引退試合をみなさん楽しみにしてください」、平本は「朝倉未来の引退試合を楽しみに来てください」と、改めて「負けたら引退」を強調した。

 これを受けて、ネット上では双方のファンが「注目度の上げ方がうまいし、タイトルマッチでもないのにメイン張るだけある」「未来は負けたらマジで引退ありそう」などと盛り上がっている。

 そんな中、那須川天心が18日付のX(旧Twitter)に投稿した文章が波紋を呼んだ。

 まず天心は「今格闘技が割と身近になってきたと思いますが、みんなあまり舐めないでほしい。簡単に触れる事はできる、けどそれには危険が伴うし応援する側、観てる側、文句を言う側にもちゃんと責任、覚悟を持って言葉を発して欲しい。格闘家は純粋な人が多い。慣れてない人は言われた事を本当に間に受けてしまう事が多いです」と切り出し、その上で「格闘技をやってる人達へ」として以下のようなメッセージを送った。

「命を賭けて、死ぬ気で、負けたら引退とか簡単に言うな。本当に気がないなら発さないで欲しいし安っぽく見えてしまいます。SNSの言葉は基本気にせず周りにいる人達、本当に思っている人達の声を聞いて欲しいです。

 ネットでグダグダ書いてる奴らは貴方の人生の責任とってくれますか?そんな事ないでしょう。俺達がやっている事は最高な事だと思っています。自信を持って言えます。だからこそ言動や行動に責任感を持って戦って欲しいです。最初は否定されるかもしれない、けどやり続けたら正義になる時が来る。やるならとことんやれ、成功するまでやり続けろ。闘うってそう言う事」

 実際、格闘技界では「負けたら引退」を宣言する選手は少なからずいるが、大半は試合を盛り上げるためであったり、強い意気込みを表す言葉であったりするたけで、本当に引退するケースはあまりない。元ボクシング世界2階級王者の亀田大毅は、2007年の内藤大助戦で「負けたら切腹」を宣言し、結果は度重なる反則行為によって大差の判定負けとなったが、当然ながらこれもトラッシュトークの一種でしかなかった。

 天心にすれば、このような物言いは「格闘技が安っぽく見える」という印象があり、ネットの匿名ユーザーたちが無責任に焚きつけることで選手たちの言動が過激化することも懸念しているのだろう。

 先述したように朝倉と平本が互いに「負けたら引退」を宣言し、天心がキックから転向したボクシング界では元世界2階級制覇王者の亀田和毅も因縁のレラト・ドラミニとの再戦(中止が決定)について「負けたら引退」を明言していた。そんな状況に加えて、天心は今回の投稿で17日に20歳の若さで急逝したプロボクシング第4代日本ライトフライ級ユース王者の坂間叶夢さんへの追悼の言葉を記しており、さまざまな思いが交錯した末の「格闘技界への苦言」だったとも考えられそうだ。

 タイミング的にファンは「朝倉と平本に対する苦言では」と推察した人が多く、ネット上では「朝倉はまだしも平本はキャリア的に引退するわけないし、負けたら引退って言葉が安っぽく聞こえるのは事実」「格闘技に関わらず、これは全ジャンルに当てはまる言葉だと思う」「天心くん、君みたいな格闘家が本当の格闘家だよ」などと賛同の声が。

 その一方で「そういう言葉で試合を盛り上げるのもプロの役目でしょ」「気に食わないなら名前を出して本人に堂々と言うべきでは」「自分は武尊戦の後に『負けたら死のうと思っていた』って言ってたよね?その言葉を否定してからじゃないと説得力がない」といった意見もあり、賛否両論となっている。

 注目度的には2022年の「天心VS武尊」戦に匹敵するビッグマッチとなりそうな朝倉VS平本。天心からの苦言によって、双方が「負けたら引退」を口にするような試合の盛り上げ方という観点でも、さまざまな意味で話題を集めそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/03/18 18:00
ページ上部へ戻る

配給映画