みやぞん「もっと自由にやればよかったんだ」お笑い界“個人事務所芸人”の現在
#みやぞん #フワちゃん #あちこちオードリー
13日に放送された『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に、昨年末にANZEN漫才を解散し、浅井企画を退社したみやぞんが出演。フリーとなった現在の活動について明かしている。
退社後、みやぞんは地元の同級生をマネジャーに誘って個人事務所を立ち上げ、活動しているのだという。フリーになったきっかけについてMCの若林正恭に問われると、「ホントに言わせてください。お金とかまったく関係ございません」と断言。
「自立しないとな、と思って。本当の意味で」
きっかけは、ロケで訪れた日本最大級のバンジージャンプだったという。そのロケ中に「死ぬな」と感じたというみやぞんは、「どうせ死ぬんだったらもっと自由にやればよかった」と感じ、独立を決意したと明かす。今後、仕事が減ったとしても「それも楽しみなんですよ、一般人になれるじゃないですか」と達観した考えを明かすみやぞん。ともにゲストとして出演していたフワちゃんに「どう? (芸能人を)ずっとやる?」と問いかけ、フワちゃんを困らせる場面もあった。
フワちゃんもまた、現在は個人で活動している売れっ子タレントの1人だ。かつては大手のワタナベエンタテインメントに所属していたが、当時から繰り返していた突飛な行動が「素行不良」と判断され、2019年に事実上の解雇。その直後にブレークを果たしており、フワちゃん自身もこの日の番組で「モメちゃうからね、人と」と所属タレントとしての活動が不向きであることを認めている。
また、若林は最近フリーになった身近な芸人のエピソードとして「大変っすけど、って言いながら、みんな充実してる顔してんだよね」と語っている。若林の身近でいえば、ラジオなどで頻繁に語られるのが、所属するケイダッシュステージを19年末に退社したビックスモールンだ。SNSを通じて海外からの仕事オファーが増加したことにより独立を選んだビックスモールンは、その直後にコロナ禍に苦しめられた時期もあったが、現在のYouTube登録者数は321万人。総視聴回数は36億回以上を誇り、その大半が海外からのアクセスだという。まさに、独立が実を結んだ結果といえそうだ。
現在、個人事務所を構えている芸人の中でもっとも勢いがあるのは、13年に松竹芸能を追われる形で退社し、ザ・森東を立ち上げたさらば青春の光だろう。森田哲矢、東ブクロとマネジャーの3人で利益を3等分するというルールを公表し、毎年「株主総会」と称したライブで売り上げをファンに報告するなど「個人事務所であること」を最大限ブランディングしながら業績を伸ばしている。時おり訪れる東ブクロのスキャンダルに悩みつつ、春からはNHKでの冠番組が始まるなど活動は順調そのものだ。
また、デビュー時から芸能事務所に所属しないまま活動の幅を広げているのが、ラランドだ。19年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)でアマチュアながら準決勝に進出して注目を集めると、21年にサーヤを代表取締役社長として個人事務所「レモンジャム」を設立。翌年にはブレークを果たしている。在京芸人ながら「大阪進出」を掲げて関西ローカルの番組に積極的に出演したり、ニシダのリュックサックに広告枠を設定して売り出したりと、フットワークの軽さを武器に独自路線を突き進んでいる。
彼らに共通するのは、テレビにとらわれずYouTubeなどで自由に発信することに活動の重きを置いていることだ。動画サイトやSNSの発展によって、芸能界の形は大きく変わろうとしている。国民的な知名度をもってフリーになったみやぞんは、今後どんなキャリアを描くのだろうか。
(文=新越谷ノリヲ)
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