「大谷翔平結婚」一色に染まった週刊誌報道の不可解さと“大谷らしからぬ”結婚報告
#週刊誌スクープ大賞
背水の陣となった元白鵬の宮城野部屋
ところで、春場所は始まったが、元白鵬の宮城野部屋が消滅の危機にあるというのである。
新潮によると、相撲協会の指導によって、現在、宮城野部屋の親方や弟子たちは外部との接触を絶たれている。それは、稽古の見学や取材などの来客を断らなくてはならないだけでなく、「生活上、どうしても必要な買い出しや通院を除いて、外出の自粛も命じられているのです」(大相撲担当記者)
相撲協会は今こそ“宿敵”宮城野を追放する絶好のチャンスだと捉えているようだ。相撲協会関係者によれば、
「今、宮城野親方や弟子たちは協会の命令によって、タニマチとの会食ができなくなっています。その上、今春場所では千秋楽パーティーまで禁じられてしまった。親方や力士にとってタニマチとの交流は遊びではなく重要な仕事です。これを制限されるのは、食い扶持を召し上げられたのと同じことだと思います」
このやり方は、あまりにもやりすぎではないかという声も多くあるようだ。
例えば、昨年、陸奥部屋でも、弟子の暴力行為が隠蔽された問題があったが、陸奥親方(64)の処分は極めて軽い報酬減額だったという。
「協会のなりふり構わぬイジメぶりもまたえげつないと言えるでしょう」(同)
新聞もようやくこのことを取り上げるようになった。
朝日新聞Digital(3月10日 2時00分)はこう報じている。
――大相撲の宮城野部屋で起きた元幕内北青鵬の暴力問題で、伊勢ケ浜一門が、同部屋の力士ら全員を一門内の別の部屋に転籍させる方針を固めたことが9日、分かった。複数の関係者が明らかにした。10日にも日本相撲協会に報告する。認められれば、宮城野部屋は事実上の閉鎖となる。
今回の暴力問題を巡っては、管理責任を問われた宮城野親方が、2月23日にあった協会の臨時理事会で「委員」から階級が最も低い「年寄」への2階級降格と3カ月の20%報酬減額の処分を受けた。部屋の運営を担う師匠の立場を外れ、同一門の大島部屋付きの玉垣親方(元小結智乃花)が師匠代行を務めている。4月以降は同一門が部屋を預かり、運営方法を検討することになっていた。
一門の親方衆は8日に大阪市内で会合を開き、対応を協議した。関係者によると、宮城野親方が暴力を知りながら加害者を注意せず、協会への報告を怠った点を協会執行部が問題視していることなどから、部屋を現状のまま存続させるのは難しいと判断した――
宮城野が協会を飛び出すという噂もあるようだが、貴乃花の例を持ち出すまでもなく、その後の生き方は難しい。
横綱の品格に欠けていたことは事実だろうが、元白鵬が打ち立てた数々の大記録は、もっと評価されていいのではないかと私は思う。
協会対宮城野の闘いはまだまだ続きそうである。
さて、木原誠二前官房副長官の妻の夫殺しの疑惑問題は、その後どうしたかと思っていたら、今週の文春がこう報じている。
2006年に発生した木原誠二前官房副長官の妻X子の元夫、安田種雄の怪死事件、通称「木原事件」で、警視庁捜査一課殺人犯捜査第一係、通称「サツイチ」の元警部補、佐藤誠(64)が、3月5日、東京地方検察庁に「陳述書」を提出したという。
佐藤は、2018年に行われた再捜査でX子の聴取を担当した。
事件をめぐっては、昨年10月、種雄の遺族が捜査の再開を求めて、当初の捜査を担当した警視庁大塚署に告訴状を提出し、受理はされたが、大塚署は早々と12月に「事件性なし」として検察に書類を送付した。佐藤はこう語っている。
「昨年七月に記者会見を行った時から、種雄君のご遺族の要請があれば、陳述書を作成し、自分が経験した“真実”を明らかにするつもりでした。何より、昨年十月にご遺族が刑事告訴した際、警察が俺に話を聞かないで、早々に『事件性なし』と送検したことには怒りを覚えた。警察とはこの先、徹底的にやり合う気持ちが根底にはあります」
誰がどう見ても事件であり、自殺などではないと指摘。その上で、自殺として処理した警察幹部の責任を厳しく追及している。
「事件性は無いなどと決定して事件を検察庁に送付したのであれば、露木(康浩)警察庁長官や国府田(剛、前)捜査一課長は、犯人隠避罪に抵触し、事件を送付した大塚警察署長は、虚偽公文書作成及び同行使罪に抵触する可能性がある」(佐藤)
改めて佐藤がこう話す。
「何度でも言いますが、『事件性なし』はあり得ない。人の命を軽々しく思っている警察庁長官には、警察トップとしての存在意義など微塵もありません」
佐藤は陳述書の末尾をこう結んでいるという。
「曲がりなりにも警察官であれば、悲しむ遺族や亡くなった被害者のことを真剣に、警察官らしく考えてもらいたい」
まだまだこの事件、終わりそうにない。
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