『R-1グランプリ2024』見どころまとめ「4分ネタ」「最終決戦3人」の影響は?【前編】
#R-1ぐらんぷり
いよいよ明日9日、今年もっともおもしろいピン芸人を決める『R-1グランプリ2024』(フジテレビ系)が生放送される。大会史上最多となる5,457名がエントリーした今回の『R-1』は、昨年までとは大きく様変わりした大会になりそうだ。
そんな『R-1』の見どころをまとめてみたい。
■芸歴制限撤廃、オープン化
今年、もっとも大きな変更となったのが、2021年~23年にわたって設けられていた「芸歴10年」制限の撤廃だろう。
これにより、ピン芸人のみならず、コンビやトリオの片割れ、プロアマ問わずすべての芸人に門戸が開かれることになった。名実ともに「もっともおもしろい1人」を決める大会となったわけだ。
芸歴制限の撤廃を受けて、今大会には09年王者の中山功太、過去最多の6回ファイナル進出を果たしているヒューマン中村、マツモトクラブらの『R-1』レジェンドがエントリーしたが、いずれも敗退。そのほか、おいでやす小田、岡野陽一、レイザーラモンRGなど過去のファイナリストが大量にふるい落とされる中、過去5回ファイナルのルシファー吉岡が貫録を見せて6回目のファイナル進出を果たしている。
■4分ネタ、最終決戦3組
これまで3分だったネタ時間が4分になったことも大きな変更といえるだろう。
これについて、『R-1』の上林翔吾チーフプロデューサーは「今大会から、決勝でのネタ時間を3分から4分に変更をすることにいたしました。この1分で、これまで3分では収まりきらなかった表現もできることになり、限りない可能性を秘めた“ピン芸”を視聴者の皆様にお届けすることができると思っております。『R-1グランプリ2024』にどうぞご期待ください!」とコメント。ネタ時間が1分伸びることで、出場者たちにはおのずと「もうひと展開」が求められることになる。前回までより奥行きが感じられるネタが披露されることになるだろう。
ただし、スベり始めたらリカバリーが難しいのもピン芸の宿命だ。序盤でつかみ損ねると、地獄の4分間を味わうことになるかもしれない。
また、昨年まで2人の直接対決だった最終決戦も、上位3人での優勝争いに変更になった。決勝進出者発表会見の時点では「最終は2人」という発表だったので、直前での変更である。前出の上林Pはこれについても「ファイナリストの厳選されたピン芸を1本でも多く、視聴者の皆さんにご覧いただきたいと思い、ファイナルステージへの進出者も2人から3人に変更をすることにいたしました」とコメントしている。
芸人にとって、賞レースで2本目ができるかどうかは大問題だ。ファイナル進出者にとっては、ひとつ大きなチャンスが広がったことになる。
一方で今回は準決勝敗退者による敗者復活ステージが廃止。強い顔ぶれがそろっていただけに、残念な一面ではあった。
(文=新越谷ノリヲ/後編に続く)
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