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『龍と苺』トンデモ展開と「将棋歴300年」の別漫画にも注目が…

『龍と苺』トンデモ展開と「将棋歴300年」の別漫画にも注目が…の画像1
『龍と苺』(小学館)

 名作から一転、迷作まっしぐら?

「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中の漫画『龍と苺』が、漫画史に残る空前のトンデモ超展開となっていると話題だ。

 同作は、棋士の才能を秘めた女子中学生の主人公が、女性のプロ棋士が1人もいない将棋界に挑む将棋漫画。以下、ネタバレ注意だが、前週で激闘の末、棋戦の最高峰『竜王』のタイトルを獲った主人公・藍田苺だったが、ラストでは「新章突入」の予告と共に100年後の世界に苺が登場。読者をフリーズさせていた。そして、最新3月6日発売号では――。

「苺の見た目や制服姿が竜王戦の時と同じだったため、夢オチ、近未来が舞台のゲーム画面、作中作ではないかとさまざまな考察があがっていました。しかし、最新話では映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ばりの未来ガジェットが出てきて、本当にタイムリープしてきた雰囲気で、作者は本気で『100年後』路線を突き進もうとしているようです。アマチュア ・中学生・女子・将棋を始めて1年くらいで竜王……これだけでも前代未聞ではありましたが、さすがに今回はフィクションがすぎる。最後の対局直後に冷凍保存されでもしない限り無理な設定です」(サブカルライター)

 それにしても、編集部がOKを出したことにも驚きだが、当然ながら、読者はパニック。ネット上では「先週までのエモい展開は何だったんだよ!」「時が流れるにも限度がある」などとイラ立ちを隠せない様子だ。

「漫画では“そしてX年後”展開はよくある手法ではあります。『鬼滅の刃』(集英社)も最終話では大正から現代へと約100年時が流れましたが、それでも不老のキャラ1人を除き、登場人物は鬼殺隊の末裔でした。この時も多少は物議を醸しましたが、『龍と苺』への反応はその時の比ではありません」(前出・サブカルライター)

 また、今回の100年後展開を受け、別の将棋漫画にも注目が集まっているという。

「WEBコミック配信サイト『少年ジャンプ+』にて2022年より連載中の将棋漫画『バンオウ-盤王-』です。こちらは永遠の命を持て余していた吸血鬼が将棋に魅了され、300年を経て圧倒的な棋力を手にする。そして『龍と苺』同様棋戦・竜王戦に挑戦するストーリーとなっています」(前出・サブカルライター)

 読者離れも懸念される『龍と苺』だが、藤井聡太「竜王」が読んでいれば、ぜひ感想を聞いてみたいところだ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2024/06/12 19:02
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