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日テレが旧ジャニとの蜜月の象徴「シンドラ」枠を打ち切りも…NHKの「完全排除」とは違う?

日本テレビ

 日本テレビが7日、旧ジャニーズ事務所のタレントが主演を務めてきた深夜ドラマ枠「シンドラ」を3月いっぱいで終了すると発表した。同局では嵐の櫻井翔がMCを務める『1億3000万人のSHOWチャンネル』の打ち切りなども決定しており、フジテレビでも旧ジャニーズメインの番組が相次いで終了することから「民放でも旧ジャニーズ排除か」と話題になっている。しかし、業界内では「お付き合いで続けていた番組が消えるだけ」という見方が強いようだ。

 「シンドラ」枠は2017年から旧ジャニーズのタレントが主演を務めてきたが、Snow Manの渡辺翔太が主演する放送中の『先生さようなら』をもって幕を閉じる。同局は「テレビを取り巻く視聴者の皆様のニーズの変化に対応するというところで、総合的な判断で決定をしております」と終了理由を説明し、ジャニーズ性加害問題とは無関係だとした。

 しかし、同じく4月期改編で『嵐にしやがれ』の後継番組だった『1億3000万人のSHOWチャンネル』が打ち切りになることが発表されたため、性加害問題の影響による「旧ジャニーズ排除」ではと勘繰る声が上がっている。

 今春の改編では、NHKが旧ジャニーズのタレントが出演するテレビ・ラジオ合わせて8番組を打ち切り、継続する番組からも降板させる方針を発表。NHKは「性加害問題の補償や再発防止の取り組みなどがしっかり確認できるまで、旧ジャニーズ所属タレントの新規起用を見送る」と宣言しており、その方針に従って「完全排除」へと舵を切った格好だ。

 それに続くかのように、フジテレビがKinKi Kids、TOKIO、Hey!Say!JUMP、SUPER EIGHTがそれぞれメインを務める4番組の終了を決定し、ファンの間では「旧ジャニーズ排除の流れが民放にも拡大したのでは」と危惧する声があった。そんな中、日テレと旧ジャニーズの蜜月の象徴だった「シンドラ」枠や「嵐」枠だった『1億3000万人のSHOWチャンネル』の打ち切りが決まったことで、ファンの懸念が強まっているようだ。

 しかし、業界内では「民放については、旧ジャニーズ事務所と良好な関係を築くために“お付き合い”で続けていた番組や枠が終わっているだけ」との指摘が上がっている。性加害問題によって長らく業界を支配していた「ジャニーズ忖度」がなくなり、旧ジャニーズ関連の「局が終わらせたいと思っていた番組」が相次いで終了するということのようだ。

 続ける理由が“お付き合い”だった番組が終わっているだけとなると、逆に言えば局にとって価値があると判断されれば継続することになる。実際、日テレは性加害問題が大きく騒がれた当時にやり玉に挙げられたこともあった報道番組『news zero』での櫻井のキャスター起用を継続すると発表しており、嵐の相葉雅紀も『嗚呼!! みんなの動物園』のMCを続投する。

 フジテレビにおいても、Sexy Zoneの菊池風磨がMCを担当する『何か“オモシロいコト”ないの?』は継続となり、同局は2月の定例会見で「補償問題が進んでいるのであれば、キャスティングをしていこうかなと思います」と新規起用も示唆している。

 NHKは局の方針として明確に「旧ジャニーズ排除」を実行しているが、民放については忖度の撤廃で旧ジャニーズが通常の芸能事務所と同じ扱いになり、その上で番組の継続か打ち切りかを判断される状況になったと考えられそうだ。

 ある意味でファンにとっては安心材料となりそうだが、今後はかつてのように「ジャニーズだから」と優遇されることはなくなり、所属タレントたちは実力勝負で評価を勝ち取ってくことになりそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/03/08 18:00
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