トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 東ブクロ、完全に許される

さらば青春の光・東ブクロ、完全に許される……NHK総合で冠番組放送へ

 多くのスキャンダル芸人にとって、希望の光になるかもしれない。

 今月14日、NHK総合でお笑いコンビ・さらば青春の光の冠コント番組『さらば青春のご当地コント~大阪堺市編~』が放送される。森田哲矢と東ブクロが関西の街で地元の人々とともにご当地コントを作り上げるという地域密着のロケコント番組だといい、第1回では森田の地元である堺市をNMB48・坂田心咲とともに訪れている。

 この番組について森田は「NHKでの冠番組がスケジュールに入ってたとき目を疑いました」、東ブクロも「久しく出入りした覚えがない大阪のNHKさんで、ありがたくも冠をやらせていただきました」と、喜びのコメントを寄せている。

 それも無理はない。さらば青春の光、特に東ブクロといえば、当代きってのスキャンダル芸人として知られる存在。つい最近まで、NHKどころか民放のバラエティでも顔を見ることはほとんどなかったのだ。

 ここ1~2年は『ラヴィット!』(TBS系)といった朝の番組にも起用されつつあるが、一時はその「いつスキャンダルを起こすかわからない」という危険性から、ひな壇の一番端の席に座らされ、自ら「いつでもオンエアで(画面から)切れるようにか!」とツッコミを入れるシーンは記憶に新しいところだ。

 東ブクロのスキャンダル歴は、松竹芸能を退所し、上京した2013年までさかのぼる。当時、大手の松竹をケンカ別れの形で去った2人は東京でも引き取る事務所がなく、事実上メディアから“干された”状態だった。

 そんな中、東ブクロが他事務所の先輩芸人の妻と不倫していたことが週刊誌に報じられ、ライブシーンでも居場所をなくしていく。

 後にこの先輩芸人とは和解し、森田とマネジャーの奮闘もあって活動を軌道に乗せるが、コロナ禍の最中だった21年4月、今度は一般女性を妊娠・中絶させた過去を報じられ、さらに元恋人にも同様の告発を受けるなど、8年ぶり2度目のスキャンダルとなった。

 この騒動によりめっきり露出を減らした東ブクロ。森田のもとには保険会社からスキャンダル発覚時に違約金や慰謝料を肩代わりするという「スキャンダル保険」の提案もあったというが、これも東ブクロの素行の悪さから審査の段階で落とされている。

 それでも、やはり森田とマネジャーの奮闘で再起した東ブクロ。今回のNHKでの冠番組は、民放各局のバラエティにとっても起用の“免罪符”になることは間違いない。

 東ブクロほどのスキャンダル芸人でも、NHKに冠番組が持てる。この事実は、スキャンダルに悩む数多くの芸人・タレントにとっても大きな希望と言えるだろう。

 果たして、次にスキャンダルから華麗な再起を見せる「ネクスト東ブクロ」は誰になるだろうか。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/03/08 01:17
ページ上部へ戻る

配給映画