オズワルド・畠中悠の「腎臓がん早期発見」を導いた“盟友”空気階段との絆
#空気階段 #オズワルド
5日、腎臓がんを公表しているオズワルド・畠中悠がX(旧Twitter)で退院を報告した。
「本日無事退院いたしました!入院中は本当に沢山の仲間がお見舞いに来てくださり、こう言っちゃなんですが楽しく過ごせました!」
芸人仲間から送られたメッセージペーパーの写真とともにそうポストした畠中は、先月28日深夜に放送されたラジオ『ほら!ここがオズワルドさんち!』(TBSラジオ)でがんを公表。翌29日には手術を受け、入院していた。
畠中によれば今回発覚したがんは初期のもので、「手術で取っちゃえば大丈夫」だといい、今後の活動にも影響は出ないという。同じXのポストで畠中は「癌になったのはちょっとあれだけど、こんなに素敵な世界を見せてくれてありがとう右腎臓!」とも記している。
結果として早期発見が功を奏した形だが、そのきっかけとなったPET検査を受診した経緯を、同期の空気階段・鈴木もぐらが明かしている。
4日深夜放送のラジオ『空気階段の踊り場』(TBSラジオ)で、もぐらは冒頭から「オズワルド畠中悠、手術無事成功おめでとうございます!」と切り出すと、昨年10月に畠中とともに検査を受けた際のエピソードを披露した。
「俺が畠中にね、検査受けろと。おまえは不健康だから受けなきゃだめだと(言われて)」
もぐらの肥満と不摂生を心配した畠中の忠告を一度は断ったものの、どうしても検査を受けさせたい畠中が「おごるから行けよ。一緒に行くから」と説得し、もぐらの分の検査費用も負担して2人で受診したのだという。
その結果、もぐらは「低コレステロール、低血糖、あと異状ない」という結果だったといい、畠中からは腎臓がんが見つかることになった。
こうした畠中の行いを2人は孔子や孟子など「うし系」の人物になぞらえながら絶賛。相方の水川かたまりも、畠中は「生まれる時代が違ったらそういう人になってたと思う」と語り、2人は敬意を込めて畠中を「悠子(ゆうし)」と命名していた。
オズワルドと空気階段は、ともに東京NSC17期の出身である。同期の中ではラフレクラン(現コットン)がライブシーンで先行し、ガーリィレコードがYouTubeでブレークを果たすのを尻目に、薄暗い裏道を歩いてきた2組だ。4人でユニット「蟹」を結成し、定期的にライブも行っている。
2019年には空気階段が『キングオブコント』(TBS系)、オズワルドが『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)でともに初のファイナルに進出。そのまま2組ともが3年連続ファイナリストとなった21年には、空気階段が『キングオブコント』で優勝、オズワルドも『M-1』で準優勝を果たしている。
「情けは人の為ならず」ということわざがある。「親切はいつか自分に戻ってくる」という意味だ。
2組のお笑いコンビの絆が、今回は1人の若者の命をつないだのだ。
(文=新越谷ノリヲ)
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