元柔道五輪代表が手を染めた“詐欺マネー”の気になるギャンブル以外の使い道
#丸山顕志
元バルセロナ五輪柔道男子代表の丸山顕志容疑者が2月29日、詐欺容疑で千葉県警に逮捕された。
報道をまとめると、逮捕容疑は2018年7月、国に無登録の暗号資産(仮想通貨)「ワンコイン」の共同購入を持ちかけて女性から現金約4000万円をだまし取った疑いで、その金は羽田空港で現金で受け取っていたほか、同じ女性から計4億円を預かっていたという。
引退後、丸山容疑者はマルチ商法の会社を設立。YouTubeには丸山容疑者自身が社長を務めるマルチ商法の会社について、メリットを熱く語る動画が投稿されている。
「逮捕容疑となった被害者の女性は4億円を預け、さらに一部報道によると被害者の中には聴覚障害者の女性もいたという。被害者の大半は、巧みな話術を持つ丸山容疑者にすっかりだまされてしまったようだが、件の女性はLINEや筆談でやり取りをしたという。おそらく皆、根本的に『元五輪選手が悪いことをするはずがない』とすっかり信用してしまったというが、被害者の数と被害総額が気になるところ」(全国紙社会部記者)
丸山容疑者は現役引退後、2人の息子に五輪出場の夢を託し、柔道の英才教育をほどこしたことが知られていた。彼の次男は2020年12月に翌年の東京五輪代表の座をかけて、同五輪で金メダルを獲得した阿部一二三と代表決定戦を行った丸山城志郎だった。
「親子関係はかなり“微妙”だと聞いている。城志郎が結果を出せなかった時期に、丸山容疑者は『オマエの柔道にはもはや志がない!』と激怒していたことも。その影響もあってか、名前を書く時に『城士郎』と書かせていたのは有名な話で、一時期、絶縁状態だったという。最近は、2人の関係も修復されていたようだが、2人の息子は父の逮捕にショックを受けているはず」(スポーツ紙記者)
そして気になる犯行の動機だが、近年、丸山容疑者は韓国のカジノでバカラ賭博に熱中しており、集めた金はほとんどカジノで使い果たしていたとみられる。また、YouTuberとして活動していたが、“表の顔”は自宅のある福岡県内で柔道場・泰山学舎を運営する指導者だった。自身のYouTubeチャンネルには、わざわざ地方に出向いて高校で指導する姿や、技の解説動画がアップされていたのだが……。
「個人で運営している柔道場としては、考えられない広さの立派な道場だった。さらに、最近では、モンゴルなど海外から素質のあるジュニア世代の選手を日本に招いて滞在させ、自ら指導していた。さすがに、選手たちの親からも指導料を集めていたはずだが、それなりに私財を投じていたはず。柔道界に“恩返し”するといえば言葉はいいが、これまでマルチや詐欺で稼いだ“詐欺マネー”をせっせと投じていたとあっては……。最後に動画をアップしたのは先月24日。すでに、そのころには自身が逮捕されることを悟っていたのかもしれない」(同)
指導を受けていた弟子たちとその家族は、丸山容疑者の逮捕にやりきれない思いだろう。
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