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STARTO「お披露目コンサート」チケ代15000円が物議…「高くない」「上がりすぎ」と賛否

株式会社STARTO ENTERTAINMENT 特設サイト

 旧ジャニーズ事務所からマネジメント業務を引き継ぐ新会社「STARTO ENTERTAINMENT」が4月1日から正式稼働することが決定し、その船出を記念して人気グループが多数出演するドームコンサートが東西で開催されることが発表された。ファンにとってうれしい知らせのはずだったが、チケット代の急激な値上がりや平日開催などが物議を醸し、炎上騒ぎになっている。

 STARTO社は2日、公式サイトで「STAR(スター) + と(未来へ向かう)。社名にもありますように、今いるスターたちと、これから誕生するスターたち、それぞれの個性や目標に寄り添い、伴走する。その新たな伝説を、新会社のスタートとするべく、この度コンサートを開催させていただく運びとなりました」と報告。「WE ARE! Let’s get the party STARTO!!」の公演名で、4月10日に東京ドーム、5月29日~30日に京セラドーム大阪で開催する。

 同時にコンサートの特設サイトがオープンし、NEWS、SUPER EIGHT、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、A.B.C-Z。WEST.、King & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子、Travis Japanの12組の出演が発表された。同社によると、KinKi Kidsはスケジュールの都合で出演しないといい、3月いっぱいで3人体制になって改名するSexy Zoneは調整中、活動休止中の嵐と同社取締役COOを務める井ノ原快彦が所属する20th Centuryについては「現時点では決まっておりません」としている。

 所属タレントにとってもファンにとっても記念すべき新体制の「お披露目コンサート」となるが、この発表に対して意外にも批判の声が多く噴出している。最もファンの苦言が集中しているのがチケット代で、ファンクラブ会員限定で税込1万5000円となっており、席による価格差はないようだ。

 これに対して、SNS上で「チケ代1万5000円は高すぎ!」「ある程度の値上げは仕方ないけど急に上がりすぎでしょ」「先に週刊誌に情報漏れてた上に蓋を開けたらチケ代15000円って」「ファンへの感謝を込めたコンサートなら、最初くらいサービス価格にすべきでは」などと否定的な声が相次ぎ、SNSで「チケ代15000円」がトレンド入りする事態となった。

 旧ジャニーズ時代はチケット価格の相場が6000円~9000円ほど。昨年開催されたSnow Manのドームツアーもチケットはファンクラブ価格8800円、一般価格9300円だった。また、今回の公演は昨年末の開催を断念したカウントダウンコンサート(カウコン)の代替公演の意味合いもあるが、2022年末のカウコンのチケット価格は9800円。ファンとしては「急に5000円以上も値上がりした」という印象になり、反発が目立っているようだ。

 ただ、本サイトの記事「日本のライブチケット価格は安すぎる?音楽業界を悩ませる深刻な問題と制作事情」でも指摘されているように、近年は制作費や人件費などの高騰でライブチケットの値上げはやむを得ない状況になっている。そのため、ネット上では「最近のライブだと1万5000円なんて別に高くない」「今までが安すぎた」などと理解を示す声も少なからずある。

 しかし、出演グループのファンには学生も多いことから「高い」との声は止まず、開催日がすべて平日であるために社会人のファンからも「チケット当たっても仕事で行けない」「大事なお披露目コンサートなのに平日って」などと悲鳴が上がっている。平日開催に関しては「プロ野球開幕後なので日程が他になかったのだろう」と推測されるが、週末の開催を望むファンが多数のようだ。

 単にチケットの価格や開催日の問題だけでなく、こうしたファンの反発の背景には「事務所および福田淳社長への不信感」があるようだ。

 今回のコンサートについては、先月の時点で複数の週刊誌が報道しており、それに限らずタレントの退所情報などが相次いでメディアに漏れるなど、最近は事務所の情報管理の甘さが露呈している。「真っ先にファンに伝えるべきなのに、それより早くマスコミに漏れているのが許せない」という意見が目立っており、一部では「ジャニーズとゆかりのない福田氏が社長になってから、ファンファーストの意識が薄くなったのでは」と指摘する声もある。そうした中で「チケット代の値上げ」があったためにファンの不信感が爆発したといえそうだ。

 物議を醸しているのは、それだけ注目度が高い証拠でもあるだろう。STARTO社は、今回の「船出コンサート」を成功させてファンの信頼を勝ち取ることができるだろうか。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/03/04 18:00
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