「プール撮影会に反対」と噂の議員がわいせつ画像投稿で辞職…人気アイドルが「私の仲間が仕事失ったのに」と嘆き
#撮影会
知人女性の性的な画像をネット上に投稿して書類送検された埼玉県の辻浩司県議が1日、県議会議長に辞職願を提出し、本会議で許可された。昨年、辻氏は県内で予定されていたグラビアアイドルらのプール撮影会の開催に疑問を投げかけ、結果として複数のイベントが中止になったと伝えられており、そんな人物が「わいせつ画像投稿で議員辞職」となったことに波紋が広がっている。
埼玉県議会議員で埼玉民主フォーラム所属だった辻氏は、一昨年12月に知人女性の裸が写った性的な画像をネット上に投稿し、不特定多数の人が見られる状態にした疑いで今年1月に書類送検された。
辻氏は「飲酒をしていて、少し軽はずみな気持ちになっていた」「自分が撮った写真を複数枚、掲示板にあげてしまった」と自ら撮影した写真を投稿したことを認めており、「私がこれ以上、議員の職にとどまることは、県民の皆様の政治への不信感を増大させ、県議会への信用を失墜させることにつながると判断」したとして議員を辞職。被写体女性とのトラブルなどはなかったとしている。
辻氏の公式サイトには「【家族】妻、娘2人」と記されており妻子ある身のようだが、被写体女性との関係については「プライバシーに関わる」として明かしていない。
辻氏といえば、昨年6月に越谷市にある県営の「しらこばと水上公園」のプールなどで複数回予定されていたグラビアアイドルらの水着撮影会が中止なった件に大きくかかわっていたと伝えられていた。
辻氏が公園を管理する埼玉県公園緑地協会に「公共施設の利用としていかがなものかという指摘がある」などと問い合わせをしていたといわれ、さらに共産党県議団も「性の商品化」「未成年も参加」などを理由に「県有施設を貸し出すべきではない」として開催見直しを県に要望し、開催準備が進んでいた複数の撮影会が急きょ中止(一部はルール違反が確認できなかったとして県が中止要請を撤回)に。突然、仕事の場を奪われた多くのグラドルや遠方から参加予定だったファンらが困惑した。
辻氏が書類送検された一件を受け、ネット上では「プール撮影会に反対していた人が誰でも見られる掲示板に女性の裸をアップって」「特大ブーメランすぎる」などと辛らつな声が。アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかは、自身のXで「この方の反対運動のおかげで水着撮影会がなくなり私の仲間が仕事を失ったのに、ご本人は猥褻画像投稿で書類送致とはこれいかに…」とコメントした。
また、群馬県議でライトノベル作家としても活動していた宮崎岳志氏は、自身のXで「水着撮影会つぶしを先導していた埼玉県議が、わいせつ電磁的記録陳列の疑いで書類送検。『強い性的関心が激しい性への蔑視として表出される現象』をフロイトは反動形成と名付けたが、政治関係はこういうの結構多いよね」などと指摘。
「反動形成」は精神分析学の創始者ジークムント・フロイトが提唱した防衛機制の一つ。「〔精選版〕日本国語大辞典」(小学館)によると、「潜在意識の強い欲求が行動としては反対の傾向として表出されること。強い性的関心が激しい性への蔑視として表わされるような現象」とされ、宮崎氏は辻氏の件でこの現象との共通点を感じ取ったようだ。
水着撮影会の中止騒動では、表現の自由や職業蔑視、公共の場でのモラルなどさまざまな観点で真剣に議論が交わされ、埼玉県では県営施設を使った水着撮影会の新たなルール作りが進められているが、まさかこんな展開になるとはあきれるばかりだ。
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