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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > フジテレビ「千鳥依存」状態に

千鳥、復活『すぽると!』に起用で疑問の声…背景にフジテレビの目に余る「千鳥依存」

『すぽると!』/とれたてフジテレビ 新着情報より

 フジテレビがかつて人気を博したスポーツ情報番組『すぽると!』を今春の改編で8年ぶりに復活させ、番組の顔となる「キャプテン」として千鳥の大悟とノブが出演することが発表された。人気・実力共に申し分ないふたりだが、ネット上では「なぜスポーツ番組で芸人に頼るのか」「千鳥に依存しすぎ」といった疑問の声が上がっている。

 『すぽると!』は2001年から15年間にわたって放送されたフジのスポーツ番組。それ以前に放送されていた『プロ野球ニュース』と並ぶほど知名度が高く、パリ五輪イヤーでもある2024年に現在土日深夜に放送中の『S-PARK』をリニューアルする形で復活する。

 『S-PARK』の総合司会である佐久間みなみアナとフィールドキャスターを担当する松崎涼佳アナは続投となり、夕方のニュース番組から異動となる榎並大二郎アナと共に『すぽると!』のキャスターに就任。アナウンサーだけで豪華布陣といえるが、番組の顔となるのは「キャプテン」の千鳥だ。

 このキャスティングについて、ネット上の視聴者からは「スポーツ番組に芸人を入れる意味が分からない」「スポーツ番組のバラエティ化は誰も求めてない」「千鳥は悪くないけど、フジの人選センスにガッカリ」「フジはなんでもかんでも千鳥に頼りすぎ」といった疑問の声があがっている。

 日本テレビ系『Going!Sports&News』のMCを務めるくりぃむしちゅー・上田晋也や、テレビ朝日系『やべっちF.C.』(現在は終了)でメインキャスターを務めたナインティナイン・矢部浩之のように、スポーツ番組に芸人が起用される例はさほど珍しくない。また、大悟は元高校球児で大の野球好き、ノブは競馬好きで高校時代にサッカーに打ち込んでいたという経歴もあり、スポーツの知識でも千鳥には一定の期待ができる。

 しかし、スポーツ好きの視聴者たちは「スポーツファンが求めているものとは違う」と感じた人が少なくないようだ。フジテレビが「結果報道のみのスポーツニュースから脱却し、“独自取材×独自の切り口×独自のスタジオトーク”を確立し、伝えるニュースから引き込むニュースへ進化」などと番組内容を告知したことも、バラエティ化を懸念する視聴者の不安を煽った。

 こうした反発の背景には、あまりにもフジが千鳥に頼りすぎているために視聴者が食傷気味になっているという事実もある。

 千鳥は『千鳥のクセスゴ!』『千鳥の鬼レンチャン』『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』などフジテレビ系で多くのレギュラーを持ち、松本人志が活動休止で不在となった『酒のツマミになる話』でも大悟が松本のポジションに起用された。『すぽると!』がスタートすると、フジテレビ系では日曜に千鳥の出演番組が3本もあることになる。また、昨年の大型特番『FNS27時間TV 鬼笑い祭』で総合司会に選ばれたことも話題になった。

 それだけ千鳥の実力が高く、視聴率も取れているということの証拠だろうが、フジの「千鳥依存」が目に余るレベルになったことで視聴者の反発が強まったのだろう。

 千鳥をバラエティで重用するなら誰も文句はないだろうが、スポーツ番組への起用は吉と出るか凶と出るか今後に注目だ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/03/02 10:00
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