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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 『THE SECOND』抽選会【後編】

『THE SECOND』抽選会 武道館から新宿バッシュ!!まで、時代を超える「お笑い現代史」【後編】

【前編はこちら】

■Eブロック

かもめんたる×流れ星☆

ザ・パンチ×東京ダイナマイト

かもめんたると流れ星☆は東京ライブシーンの上澄みともいえるエリート対決。かもめんたるは『キングオブコント2013』王者で、本格的に漫才に取り組み始めてまだ4年目だが、2年連続ベスト32は見事というほかない。流れ星☆・たきうえの荒ぶるX(旧Twitter)にも注目だ。

ザ・パンチと東京ダイナマイトは今回唯一の『M-1』ファイナリスト対決となった。昨年はベスト32に残りながら体調不良で不戦敗となった東京ダイナマイトとしては、なんとしても因縁の金属バット戦までたどり着きたいところだろう。

■Fブロック

ショウショウ×囲碁将棋

ヘンダーソン×タイムマシーン3号

芸歴37年目のショウショウは、昨年ベスト4の囲碁将棋と。芸歴の差こそあれ、ルミネtheよしもとでトリを取る2組の対決となった。囲碁将棋・根建太一はショウショウとの対戦が決まると天を仰ぎ、「胸を借りるしかないです、光栄です」と言うしかなかった。

昨年の『M-1』敗者復活でインパクトを残し、勢いに乗るヘンダーソンはタイムマシーン3号と対戦。この大会がなければ決して交わらなさそうな組み合わせが実現するのも、また『THE SECOND』の楽しみのひとつである。

■Gブロック

ヤング×マシンガンズ

シャンプーハット×ガクテンソク

大阪の小劇場「楽屋A」を拠点にするヤングと、昨年準優勝のマシンガンズ。ヤングが「ぷくぷく隊」として参加していた08年の『M-1』敗者復活以来、16年ぶりの顔合わせとなる。あいかわらず「ネタが1本もない」とうそぶくマシンガンズだが、今年は単独ライブを開催、選考会にもゲスト出場するなど準備に抜かりはないようだ。

シャンプーハットとガクテンソクは関西の実力派同士の対決となる。抽選会後、ガクテンソク・奥田修二は「おい!中3の時の俺!オールザッツのシャンプーさんの漫才で大爆笑してる俺よ!28年後にこんな未来が待ってるぞ!」と熱い思いをポスト。そんな奥田だが、同じブロックのマシンガンズ・滝沢秀一と2回キスしたことがあるらしい。

■Hブロック

モンスターエンジン×超新塾

ランジャタイ×ラフ次元

もう1組の『M-1』ファイナリスト・モンスターエンジンは昨年ベスト8の超新塾と対戦。今年はいろいろあって、アイクぬわら以外の4人での出場となる超新塾だが、そのパワーは衰え知らずである。

この抽選会のハイライトとなるほどボケまくった人気者・ランジャタイの相手はラフ次元。昨年のベスト16で優勝したギャロップと1点差の接戦を繰り広げた相手だけに、油断ならないところだ。

 * * *

 ザ・ぼんちがキャパ1万人の日本武道館を埋めたのは、今から43年前の1981年である。リニア酒井が「この対決、新宿バッシュ!! でできるんですよ」と言ったその新宿バッシュ!! のキャパは50人程度だ。

 AGE AGE LIVEからはチーモンチョーチュウも選考会に参加していた。ぷくぷく隊とマシンガンズが08年の『M-1』敗者復活で大井競馬場から背中を見送ったのはオードリーだ。

『THE SECOND』は、その出場者の名前を眺めているだけでさまざまな時代、さまざまな舞台を思い起こさせる。

 そんな、お笑い現代史のようなメンバーが集まった抽選会を完璧に仕切って見せた令和ロマンに、恐れ入る生配信だったことも言っておきたい。何しろシャンプーハットとテンダラーがデビューした94年、松井ケムリは1歳、高比良くるまは0歳だったのである。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/02/28 16:01
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