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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > ナイツ塙『M-1』ドッキリの後始末

『ナイツ ザ・ラジオショー』にミーナが出演 昨年末『M-1』ドッキリの後始末

「漫才協会枠のミーナです」

「そんな枠ねえんだよ! 夢みたいなこと言うなよ!」

 26日放送のラジオ『ナイツ ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)にお笑いコンビ・ミーナがゲスト出演。冒頭の漫才で、ナイツ・塙宣之との因縁である『M-1』ドッキリをネタにして見せた。

 昨年12月21日、塙が自らのYouTubeに謝罪動画をアップしたことから騒動になった『M-1』ドッキリ。発端は昨年、塙が会長を務める漫才協会の新人賞をミーナが受賞したことだった。

 この結果を受けて、塙はミーナの2人に「『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)に漫才協会枠がある。同じネタをやれば決勝まで上がれる」という内容のドッキリを仕掛けた。

 これを真に受けたミーナは1回戦を勝ち抜いたネタを2回戦でもそのまま披露したが、塙の言葉とは裏腹に敗退。ライブ界隈では、このウワサが密かに広まっていた。また、敗退直後に塙がネタばらしをしなかったこともミーナの混乱に追い打ちをかけていた。

 塙は2007年に漫才協会の理事に就任し、15年から副会長。昨年6月には会長の座に就いており、18年からは『M-1』の審査員を務めていることから、ミーナがこのドッキリに引っかかってしまったのも無理はないだろう。

 謝罪動画では「私の本当に軽率な企画で、いろんな方面の方が嫌な気持ちになってしまった。一番申し訳なかったのは、ミーナに対して、うまくできなかったということで、不快な思いをさせてしまったことで、改めて申し訳ありませんでした」と、改めてミーナに謝罪。ミーナも笑顔で謝罪を受け入れたものの、塙は最後まで「本当に最低の人間だし、最悪の結果です」と反省の態度を崩さなかった。

 この日のラジオでは、塙はミーナに「今年も『M-1グランプリ』は確約されてるということで」と自らネタに。「そんなわけないだろ、いい加減にしてくださいよ!」とミーナにツッコまれる一幕もあった。さらに塙は「北河内(お笑い)コンクールはミーナで」と、八百長騒動が持ち上がっている新人コンクールを引き合いに出して悪ノリ。「イジリづらいですよ、僕らみたいなもんが」とミーナは困惑するしかなかった。

 ひとしきり塙がボケるターンが終わると、改めてドッキリを振り返ったミーナ。ドッキリにかかっていいこともあったと明かした。

「炎上して3日後、4日後くらいに僕ら東洋館スペシャルっていう寄席があったんですよ。超満員で、200人以上、立ち見もいて」

 この日の寄席のトリが三四郎であり、ミーナの集客ではなかったが、その舞台で「僕らのこと知ってる人いますか?」と問いかけたところ「ニヤニヤしながら全員手を挙げた」のだそうだ。

「最高でした。こんなに知ってくれてるんだ」

 その言葉は本音だろう。こっぴどいドッキリではあったが、結果的にミーナが飛躍的に知名度を上げたことだけは間違いない。芸人仲間もおおむね応援ムードだったが、完熟フレッシュの池田57CRAZYだけは「もっとオイシイと思えよ」と激怒していたという意外なエピソードも明かされている。

 この日は改めてミーナのプロフィールを振り返るなど、献身的ともいえるトークを繰り広げた塙。今週は映画『漫才協会 THE MOVIE』の公開に合わせて、漫才協会所属芸人たちがゲスト出演することになっている。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/02/27 20:00
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