曖昧な松本人志“訴状”のツッコミどころと高すぎる慰謝料5億円の適正額
#週刊誌スクープ大賞
今週の注目記事・第1位「『岸田の金庫番』総理秘書官の『銀座豪遊』」(『週刊新潮』2/29日号)
同・第2位「松本人志5・5億円訴状を公開する」(『週刊文春』2/29日号)
同・第3位「元コンパニオンの重用、日経新聞を拒絶…豊田章男トヨタ会長はなぜ不正を招いたのか」(『週刊文春』2/29日号)
同・第4位「細谷志保 狂気の9000字LINE 独占入手」(『週刊文春』2/29日号)
同・第5位「女子大に続き…『神戸女学院』『女子学院』も『トランス女性』入学検討報道で現場のリアル」(『週刊新潮』2/29日号)
同・第6位「ウクライナ支援の打ち切りは悪夢の始まり」(『ニューズウィーク日本版』2/27日号)
同・第7位「『セクシー田中さん』原作者急死の元凶“SNSの深淵”を探る」(『週刊新潮』2/29日号)
同・第8位「キムタクと中居『断絶の病室』」(『週刊文春』2/29日号)
同・第9位「『村田諒太は恩知らず』故『男・山根明』息子が語る『親父はハメられた』」(『週刊新潮』2/29日号)
同・第10位「令和バブルの『新・長者番付』100人を公開する」(『週刊ポスト』3/8・15日号)
【巻末付録】ポストのSEXYグラビアを採点する!
今週は現代が合併号でお休み。
まずはポストから。「令和のバブル」といわれる株高だが、浮かれているのは株屋と持ち株が値上がりした連中ばかりで、こちとら由緒正しい貧乏人には何の恩恵もないばかりではなく、物価上昇や年金目減りで、以前よりはるかに暮らしにくくなっているのだから、寿ぐ気には全くなれない。
こうした時、浮かれて、株屋の提灯を持つのはポストと現代と相場は決まっている。
自ら「バブル」といっているのだから、そのうちに弾けるのは間違いないだろう。まあ、私も現役時代は似たような記事をつくってきたのだから、罪は同じである。
今週のポストは、よせばいいのに、またまた長者番付を大特集している。
今回は上場企業4000社の決算書や大株主の情報などを整理する企業価値検索サービス「Ullet」の協力で、上場企業の最新の有価証券報告書から個人の大株主を抽出し、時価総額順に100人をランキングしたという。
だが、上位の顔触れはほとんど同じである。
第1位がソフトバンクグループの孫正義。あれだけの負債を抱えていてよくパンクしないものだという「興味」しかこの人物にはない。
お次は、ファーストリティリングの父親の柳井正、長男の一海、次男の康治が並ぶ。8位には、これまた莫大な赤字を抱える楽天グループの三木谷浩史がいる。
少し珍しいのは、最年少で11位にランクインした、M&A総研ホールディングスの佐上峻作(33)だろう。AIによる企業のM&A仲介を提供して創業からわずか3年8カ月で東証グロース上場を果たし、日本最年少のビリオネアとして米誌「フォーブス」の世界長者番付に名を連ねたという。
読むほどに、わが身の哀れさに涙を禁じ得ない。彼らと私とでは、何が違っていたのだろう。私の人生は、株を買うことで違ったものになっていたのだろうか。
だが、結論はノーである。カネがいくらあっても、人生が楽しいわけではない。自家用ジェットに乗り、フランスに所有しているワイナリーを見に行っても、それだけで楽しいのだろうか。
株価の上げ下げに一喜一憂する人生が、うらやましいか?
貧乏人を自任する人は読まないほうがいい。何の得にもならない特集だから。
ところで、日本ボクシング連盟前会長の山根明が1月31日、肺がんのため84歳で死去した。新潮は、唯一の実子である昌守(59 )に「親父の真実」を聞いたそうである。
ボクシング一筋にやってきて連盟会長にまでなったが、6年前、日本ボクシング連盟における助成金の不正流用や身びいき審判などの疑惑が、山根にかけられた。
突如としてバッシングの嵐が吹きつけた中、山根は会長と理事を辞任した。
「たしかに、助成金の不正流用はやってはいけないことでした。とはいえ、オヤジが目をかけていた3番手の選手にもカネが分配されるように、親心でやったこと。決して私腹を肥やしていたわけではありませんでした」(昌守)
しかし、それまでは山根を慕い、すり寄ってきていた人間たちが離れていったのだろう。中でも許しがたいのは、2012年ロンドン五輪で金メダルを獲った村田亮太(38)だという。
「ボクシング界は裏の政治的な根回しが重要。世界の山根がいて、海外の重鎮に顔が利いたからこそ、村田選手が五輪を制し、金メダルを取れたのです」(同)
山根は常に、選手はリングで、役員はリングの外で力を発揮するんやといっていたという。
しかし、村田選手は山根騒動が起きると、暗に山根を指し、「潔く辞めましょう、悪しき古き人間達」とSNSで呟いたという。
「村田選手はロンドン五輪後、プロ転向をめぐって連盟側とひと悶着あった際も私たちに向かって、金メダルは“自分一人の力で獲ったと思っています”と言い放ちました。チキンハートと呼ばれていた頃から、辛抱強く面倒を見ていたのに、あんな恩知らずな人間を他には知りません」(同)
選手生活を終えて引退した村田は、こうした声をどう聞くのだろう。
さて、SMAP再結成は難しいと思わせる象徴的なことがあったと文春が報じている。
2月17日夜、世田谷区の斎場には多くの芸能人が訪れていたという。
その日営まれていたのは、フジテレビの名物プロデューサーといわれた黒木彰一の通夜だった。2月13日に白血病のため54歳の若さで亡くなってしまった。
黒木は入社後もなく、アシスタントディレクターとして、SMAPブレイクの企画となる『夢がMORI MORI』に参加。2003年頃から冠番組『SMAP×SMAP』の3代目プロデューサーに就任し、最終回は番組最高責任者のチーフプロデューサーだった。
彼の功績として語り継がれるのは、海外大物のアーティストを出演させたことだったという。
グラミー賞のアフターパーティーでは、紋付き袴で名前を売り、3年かけてマドンナを口説いた。その後、マイケル・ジャクソン、スピーディー・ワンダー、レディー・ガガ、テイラー・スウィフトなどそうそうたるゲストが『SMAP×SMAP』に出ている。
黒木の30年来の友人がこう証言している。
「黒木さんにはもしSMAPが再結成するなら、スマスマを復活させたいという熱い思いがあった。その日が来ることを信じて病気と闘っていました」
亡くなる約1週間前の2月上旬、死期を悟った黒木はSMAPに会いたいと口にしたという。
それに応えて中居、草薙、香取の3人は同じ時間に合わせて黒木の病室を訪問した。一人一人が病室に入り、黒木と最後の会話を交わしたという。仕事のあった稲垣は別の時間帯に行って面会したそうだ。
ただ木村拓哉は、4人との接触を避けるかのように別の日に来たという。
「木村だけ別行動というのが今の5人の関係性をよく表しているのです」(黒木の友人)
SMAP解散から7年余り。稲垣、草薙、香取の3人は17年にジャニーズ事務所を退所後、チーフマネージャーだった飯島三智が設立した「新しい地図」へ移り、再出発。中居は3人と独立を画策するも断念、2020年3月まで事務所に在籍した。
背景には木村と中居との亀裂があるという。
「二人は解散後、共演はもちろん言葉を交わすこともありません。特に、中居の拒否反応が強く『あの時、木村が裏切らなかったらなぁ』と独立騒動についてぼやいていた。
当時まだメリー喜多川副社長が絶大な力を持つ中、木村は強い者に“迎合した” と四人には映った。ジャニーさんの葬儀でも中居は木村と並んで集合写真に写るのを嫌がり欠席。木村も中居と距離を取ってきた。中居の退所会見日に稲垣、草薙、香取の3人は、すぐさま連名でエールを送った一方、木村がコメントを発表したのは、翌日の夕方でした」(フジ関係者)
まあ、いいじゃないの。みんな立派な中年男たちなんだから、群れることはない。あと20年も経ったら「あのSMPAは今」という企画で、懐メロ番組『紅白歌合戦』に出たらいい。
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