旧ジャニーズが異例のジュニア優遇…若手引き留め、ベテラン放出で「世代交代」か
#Aぇ! group #少年忍者
SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)のジュニア内ユニット「少年忍者」が、5月7日~8日に横浜アリーナで初の単独公演を開催すると発表された。関西ジュニアの「Aぇ! group」が3月にドーム単独イベントの開催を控えるなど、過去に類を見ない「ジュニア優遇」の傾向が強まっており、世代交代を見据えた「若手への引き留め策」ではと指摘されている。
少年忍者は、2018年に結成された大所帯グループ。「ちびっこ忍者」の名称だった結成当初は14人だったが、現在はメンバーが21人にまで増えており、10代~20代前半のフレッシュな顔ぶれで構成されている。
初の単独公演は26日にジュニアの公式YouTubeチャンネルで告知され、ジュニアを統括する井ノ原快彦が「5月、横浜アリーナ公演が決まりました!」と発表し、メンバー21人が大喜びする姿が公開された。井ノ原は「士気を高めて『だから(少年)忍者、アリーナやったのね』と言われるくらい、力をもっと付けていきましょう」とメンバーたちを鼓舞した。コンサートは7日に1公演、8日に2公演の計3公演が行われる。
少年忍者に限らず、最近はジュニアの大規模な単独公演やコンサートツアーが連発されている。
デビュー間近といわれているAぇ! groupは、ジュニアとしては極めて異例となる京セラドーム大阪での単独イベントが3月16日~17日に開催される予定。デビュー組の「なにわ男子」ですら単独ドーム公演は経験しておらず、かなりの特別待遇だ。
同じくデビューが近いといわれる「美 少年」と「HiHi Jets」は、3月から5月まで大阪城ホールなどの大会場を含めた単独アリーナツアーの開催が決定。関西ジュニアの5人組「Lilかんさい」は、5月に初の東京単独公演が決まっている。いずれもデビュー組とさほど変わらない扱いだ。
以前はデビュー組とジュニアには大きな差があり、あくまでジュニアは先輩のバックダンサーを務めるのがメインの「研修生」的な扱いだった。しかし、現在は前述したように単独のコンサートツアーなどが連発され、バラエティ番組などへの出演も増加傾向にある。旧ジャニーズ時代を含め、これほどジュニアが優遇されたことはないだろう。
その理由について、業界内では「引き留め工作では」と指摘されている。性加害問題によって旧ジャニーズはガタガタになり、昨年内定していたといわれるAぇ! groupのデビューが白紙になるなど、ジュニアにとっても先行きが見えない状況が続いている。
「このままデビューできずにくすぶっているより、他の事務所へ行ったほうがいいのでは」と考えるジュニアが現れるのは容易に想像でき、実際にひっそりと退所していくメンバーも相次いだ。旧ジャニーズにとってジュニアの人気メンバーは事務所の将来を担う「宝」であり、手をこまねいていれば未来がなくなる。
そのため、井ノ原がジュニアに大規模コンサートやソロ仕事などの「飴」を与え、デビュー組とさほど変わらない扱いをすることで「人材流出」を防ごうとしているとの見方が浮上しているようだ。
その一方、旧ジャニーズからはデビュー組のタレントが続々と退所しているが、業界内では「事務所側はあまり引き留めなくなった」と指摘されている。旧ジャニーズ時代はアイドルグループの寿命が延びたことで「タレントの高齢化」が問題になっていたが、功労者をリストラするわけにもいかないという状態だった。現在の退所者が続出する状況を逆手にとって、事務所が「世代交代」を進めようとしているとの見方もあるようだ。
ただ、ファンからは「ジュニアがデビュー組のように扱われるのは好きじゃない」「デビューの感動が薄れる」といった声もあり、こうした方針が事務所の今後にどのように影響するのかは不透明。4月から新会社「STARTO ENTERTAINMENT」が本格稼働するといわれ、それに伴って旧ジャニーズは大きな転換期を迎えるが、タレントの「世代交代」もひとつの焦点となりそうだ。
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