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RIZINの運営資金に“いわくつきの金”が…マネロン疑惑も飛び出した格闘技イベント

RIZINの運営資金にいわくつきの金が…マネロン疑惑も飛び出した格闘技イベントの画像1
RIZIN 榊原信行CEO(写真/Getty Imagesより)

 2月24日に今年初の大会を佐賀県で行うことになった格闘技イベント・RIZIN。だが、“いわくつきの金”が運営資金に回っていたことが発覚してしまった。

 長野県駒ヶ根市の総合建設業・ヤマウラの元社員と長男が3億6000万円を横領した疑いで逮捕された事件だが、長男の会社は送金された金のうち、2億円をRIZINの運営会社に貸していたことが各メディアによって報じられた。報道をまとめると、逮捕された親子は共謀の上、23年2月、父親が経理を担当するヤマウラの子会社の預金3億6000万円を引き出し、長男の会社の口座に送金、横領した疑いだという。

 その長男の会社は3億6000万円が振り込まれた当日、RIZINの運営会社に年利12%で2億円を貸し付けていた。返済をめぐり民事訴訟となったが、現在、すでに和解していたという。

「この事件をめぐっては、ヤマウラの調査で26億4000万円の不正支出が判明。県警が余罪の立件に向け金の流れを詳しく調べていた過程でRIZINの運営会社への貸し付けが浮上したようだ。2億円で12%の利息で貸し付けというから、利息のみの収益は単純計算で年に2400万円。逮捕された親子としてはまっとうな金ではないので、貸し付けることによりマネーロンダリングしようという腹づもりだったともささやかれている。一方のRIZINだが、怪しい金を借りておいてメディアに対しては『スポンサーの一社という認識でした』『資金などが報道の通りとすれば弊社としても困惑するばかり』と、何とも白々しいコメントを発表していた」(全国紙社会部記者)

 2015年末に旗揚げしたRIZINは、21年の大みそか大会まではフジテレビで中継・放送されていたが、22年夏前、フジが撤退。以後、地上波での放送がなくなってしまった。

「フジが撤退した理由は、一部メディアが報じたRIZINと反社会的勢力との関係が影響している。さらに、撤退直後の22年8月、地方市議の女性が詐欺で得た金をせっせとRIZINの運営資金として注ぎ込んでいたことが発覚、市議の女性は逮捕されたが……。フジの幹部や関係者は、先に縁を切ってよかったなどと胸をなで下ろしていたとか」(テレビ局関係者)

 国内ナンバーワンの格闘技団体として、定期的にビッグマッチを開催するRIZIN。数多くの人気選手を抱え、彼らは巨額のファイトマネーやスポンサー収入を得るなど、華やかに見えるが実情はかなり厳しいようだ。

「銀行からの資金借り入れが難しいのか、今回の一件ではグレーな金で運営されていることが明らかになった。大会ごとに大きな収益は入るが、選手のファイトマネーや会場費などの支払いは莫大で、正直、内情は火の車という話も」(格闘技業界関係者)

 佐賀大会は強豪外国人選手が来日できず、カード変更が強いられることになったが、チケットを購入したファンからは落胆の声があがるなど波乱含み。今後に暗雲が漂ってしまった格好だ――。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2024/02/24 15:00
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