テレ東女子アナの退社ラッシュの背景にハードワークと“生け贄”営業接待
#テレビ東京
テレビ東京の女性アナウンサーの退社ラッシュが止まらない。
すでに『モヤモヤさまぁ~ず2』のアシスタントなどを務めていた福田典子アナが3月末で退社することが決定していたが、今月に入って人気バラエティー番組『ゴッドタン』などを担当する松丸友紀アナと『ウイニング競馬』や『出没!アド街ック天国』などで知られる須黒清華アナが、ともに6月末で同局を離れることが明らかになった。
同局といえば、20年3月末に退社した鷲見玲奈アナや昨年3月いっぱいで独立した森香澄アナがそれぞれフリーで活躍を見せているが、ここに来て人気番組を担当していたベテランアナ2人も局を去ることとなった。
「松丸アナ、須黒アナとも結婚し、幼いお子さんがいることもあり、今後は家事や育児と両立しつつフリーアナとして活動するそうです。21年3月に結婚した福田アナも副業可能な一般企業に転職し、フリーアナとしても活動していくそうですから、より私生活の充実を図ってのアクションかもしれませんね」(同局の局員)
同局の女子アナといえば、17年には大橋未歩アナや紺野あさ美アナもフリーに転身している。
当時、紺野アナは“家庭優先”を退社理由として、同年には第1子を出産。大橋アナも「自分の身体とゆっくり向き合いたい」との理由で同局を去っている。
こうした背景もあって、インターネット上では「テレ東の女子アナはそんなに仕事がハードなのか?」や「局を代表する人気女子アナがここまで続々と辞めていくのには何らかの理由があるはず」といった意見も散見されるが、前出の同局の局員はこう明かす。
「ウチの局は他局以上に、一部の人気アナに仕事が偏る傾向があるんです。それと言うのも、情報番組やニュース番組などが多い他局とは異なり、ウチの場合は『ワールドビジネスサテライト』や『ウイニング競馬』『モヤモヤさまぁ~ず2』など局アナが活躍する人気番組がかなり限定されている。そして、こうした番組を担当する女子アナに人気や世間の知名度が集中する結果、そのぶんハードワークを求められることになります。他方、人気番組から担当を外れてしまうと、一気に活躍の場が減るという弊害もありますね」
現在フリーで派手な活躍を見せている鷲見アナや森アナが、局アナ時代に『ウイニング競馬』で活躍していたことは広く知られている。
また、かつてのエースアナである大橋アナやアイドルグループ「モーニング娘。」を卒業後に鳴り物入りで同局に入社した紺野アナは局アナ時代にはかなり多くの番組を担当していた。
こうした実務に加えて、人気アナになると番組出演以外の業務も増えるという。
「これはウチの局に限ったことでありませんが、人気女子アナは局のスポンサー接待の食事会や忘年会なんかに駆り出されることも多々ありますからね。人気や知名度のある女子アナが限定されていれば当然、こうした業務も偏りますからね」(同局の局員)
実際、大橋アナは21年11月に出演していた『5時に夢中!』(TOKYO MX)で忘年会の話題になった際、「正直、サラリーマン時代はつらいなぁと思っていました」と局アナ時代を回顧。共演のマツコ・デラックスから「スポンサーさんとかの接待の席とかに呼ばれるんでしょ?」と振られると、「そうなんです。言葉は悪いですけど、本当に生け贄と思っていた時期もあります」とコボす場面もあった。
テレビ局の旧態依然を示す象徴的なエピソードだが、こうした構造を抜本的に変えない限り、人気アナの流出は決してなくならないだろう。
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