『ゴッドタン』「あったらラッキー大喜利」の元祖か カベポスター永見大吾の「永見大喜利」
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10日深夜放送の『ゴッドタン』(テレビ東京系)は「大喜利お題選手権」。大喜利の回答ではなく、もっとも大喜利が盛り上がる「お題」を考える人気企画で、今回が3回目の開催となる。
メンバーはバカリズム、麒麟・川島明、おぎやはぎ・小木博明、劇団ひとり、ケンドーコバヤシという布陣。MCの矢作兼が「とんでもないメンバーになってきましたね」と振ると、川島が先日準優勝を飾った『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)の収録でバカリズムがチェアマン代理を務めていたことに触れ、「バカリさんの大喜利見れるのは『ゴッドタン』しかない」と返すなど、これ以上ない豪華な出演者が揃った。
この中で、川島が提案したのが「あったらラッキー大喜利」というお題。あらかじめ回答を10個スケッチブックに書いて用意しておき、後出しのお題に対してその中から回答を選ぶというもの。
全員が10個の回答を記入したのち、矢作がその場で考えた「ハリーポッター新作のサブタイトルは『ハリーポッターと○○』」「キムタクが唯一流行らせられなかったドラマのセリフとは?」といったお題で盛り上がった。
番組ではその後、ケンドーコバヤシが考案したという「SDGs大喜利」という企画で、『あったらラッキー』で披露された回答に対して各々がお題をハメ込んで回答を“再利用”するというダイナミックな展開もあり、『ゴッドタン』ならではの楽しい回となった。
実はこの「あったらラッキー大喜利」とまったく同じ、スケッチブックに10個の回答を用意してお題が出てから選ぶというシステムを、数年前から特技としてたびたび披露している芸人がいる。昨年、2度目の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)ファイナル進出を果たしているカベポスターの永見大吾だ。
永見といえば漫才だけでなく、大喜利芸人としても知られた存在。NSC入学前から、千原ジュニアがMCを務める『着信御礼!ケータイ大喜利』(NHK総合)の一般投稿に参加しており、メジャー五段の段位を獲得している実力者だ。
その永見の通称「永見大喜利」を一躍有名にしたのが、2022年7月に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)だった。このときダウンタウン・松本人志の「前代未聞の相撲の決まり手とは?」というお題に対して永見が選んだ「ノーブレーキトロッコ」というワードは、「永見大喜利」の代名詞となっている。
そんな「永見大喜利」の思考法の一端を垣間見られる動画がある。同年9月にNMB48・渋谷凪咲のオフィシャルYouTubeチャンネル「なぎちゃんネル」にアップされている「【永見大喜利】事前に用意した答えで笑いを取れ!【解説付き】」だ。
この動画の中で永見は、渋谷の「永見先生にやり方・考え方を教えていただいて一緒にやりたい」というリクエストに応じ、「あんまり深くしゃべったことない」というその考え方を披露。持参したスケッチブックを使いながら解説した。
いわく「セリフ」「名詞」「現象」の3つのパターンの回答を用意して置けば、大方のお題には対応できるのだという。その明快な理論に、相方の浜田順平も思わず「全部言ってるやん」と天を仰ぐ。
「これ言ったとしても、ここからは各々のセンスだと思うんですよね」(永見)
また、永見は「永見大喜利」を始めたきっかけについても、ライブなどで大喜利が得意であることをアピールしたかったが、即興ではハードルが上がりすぎるので、このスタイルを編み出したと明かしている。
この「永見大喜利」は昨年7月には永見が大ファンだというさまぁ~ずの「さまぁ~ずチャンネル」内の動画「【さまぁ~ず大好きカベポスター永見に凸撃!】初対面のリアクションは?&爆笑大喜利!」でも披露されているので、気になる方はチェックしてみてほしい。
(文=新越谷ノリヲ)
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