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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > ドランク鈴木拓が語った「芸人50の壁」

ドランクドラゴン・鈴木拓が『ナイツ ザ・ラジオショー』で語った「芸人50歳の壁」

鈴木拓

 7日に放送された『ナイツ ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)にお笑いコンビ・ドランクドラゴンの鈴木拓がゲスト出演。MCのナイツに近況を明かしている。

「相方もドラマで忙しいしさ、なんかすごい谷間なの」
「50くらいから、みんな厳しい谷間に入るって話は聞いてたの」

 そう語る鈴木は、現在48歳。芸歴は27年になる。

 ドランクドラゴンというコンビは、早熟だった。20歳でプロダクション人力舎の養成所「スクールJCA」に入学した鈴木は、4つ年上の塚地武雅に誘われる形でコンビ結成。デビューからわずか3年で抜擢された『新しい波8』(フジテレビ系)をきっかけに『はねるのトびら』(同)メンバーに選ばれ、バラエティのド真ん中に躍り出た。

 一方で『エンタの神様』(日本テレビ系)には数十回出演。『爆笑オンエアバトル』(NHK総合)でも19戦16勝の好成績で「ゴールドバトラー」に認定されるなど、ネタの強さにも定評があった。

 その後、塚地が映画『間宮兄弟』(06)に主演して映画界の新人賞を総なめにしたことをきっかけに俳優業に本格進出。12年に『はねる』が終了すると、コンビでの活動は減少していった。

「MCにも入らなかった、ドラマにも行かなかった。ゲストだけでやってる人っているじゃない。ゲストだけでやってて、気が付いたらちょっとずつバラエティ、減ってってるね。若い子、出てるねっていう」

 毎年、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)や『キングオブコント』(TBS系)といったメジャー系の賞レースから数組の若手が自動的に供給されているのが、バラエティ界の現状である。その席には限りがあり、当然、押し出される者も出てくる。しかも、その競争は毎年激化していくしかない。

「俺は大丈夫だろうと思ってたの。蛭子(能収)さんも出てたし」

 自らを蛭子さんと「大きな枠で」同ジャンルだと自己分析していたという鈴木。だが、本来なら自身がいるはずの場所に、今は「ナダルとか、クロちゃんとか」がいると明かす。

 現在は、若いころから趣味にしている釣り関係の番組と、コンビでのレギュラー『ドランクドラゴンのバカ売れ研究所』(BS12)がメインだといい、単独ライブ等を行う予定もないという。

 この日の鈴木は、ネタをやらなくなった自分たちを指して「本物感がない」「偽物みたいな感じ」「恥ずかしいよ」と何度も繰り返した。ドランクドラゴン以降、ラバーガール以外の後輩がほとんど育っていなかった人力舎だが、ここ数年はザ・マミィ、岡野陽一、吉住、真空ジェシカなどの台頭もあって、事務所内での立ち位置も微妙になっているという。

 マヂカルラブリーの村上やオードリーの若林正恭からツッコミとしてのアドバイスを乞われることもあるという鈴木拓の、明日はどっちだ。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/02/07 20:00
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