岸優太の『鉄腕DASH』復帰にも希望? 旧ジャニとTOBEの「映画共演」報道でタブー崩壊へ
#岸優太 #TOBE
旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の所属タレントと、滝沢秀明氏の率いる芸能事務所「TOBE」の所属タレントが「映画で共演する」と報じられた。両者の間に「共演NG」などの溝がないことの証拠とみられ、昨年TOBEに移籍した岸優太の『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)復帰の可能性が大きくなったと指摘されている。
旧ジャニーズとTOBEの共演は、3日付の東京スポーツWEB版が「タッキーTOBEと旧ジャニーズが映画で共演 袂分かった両者が急接近した裏事情」と題して報道。記事によると、TOBEに所属するIMP.の椿泰我と、旧ジャニーズのジュニア内ユニット・HiHi Jetsの井上瑞稀が今年公開予定の映画で共演するという。
滝沢氏は旧ジャニーズでジュニアを統括する要職にあったが、2022年秋に突如として退社。後任となった井ノ原快彦が「彼はほとんど誰とも話さないまま、出ていってしまった」「引き継ぎもなかった」と明かすなど、旧ジャニーズ側が不満を隠さなかったことから「円満退社ではない」とみられていた。
滝沢氏は昨春、新事務所「TOBE」を立ち上げたことを発表。元V6の三宅健、旧ジャニーズ時代にIMPACTorsとして活動していたIMP.、元Kis-My-Ft2の北山宏光、元King & Princeの平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太らが続々とTOBEに移籍し、一部では「引き抜きではないか」との指摘もあった。音源リリースが始まったほか、3月には所属タレントが勢ぞろいする東京ドーム公演を予定しており、ボーイズグループ系事務所として旧ジャニーズとは事実上の競合関係になっている。
そうした事情から、業界内では「旧ジャニーズとTOBEは共演NG」という認識が広がっていた。しかし先述の記事の通りであれば、そんなタブーは存在しなかったことになる。
これによって光明が見えてきたのが、岸の『鉄腕DASH』出演継続だ。岸は米作り企画や新宿での養蜂企画などで準レギュラーのような立場となっていたが、昨秋に旧ジャニーズを退所してから番組に出演しなくなった。同番組はメイン出演者のTOKIOを中心に旧ジャニーズが大きくかかわっているため、これまでなら降板となるのが通例だ。
しかし、実は岸については降板が明言されておらず、日本テレビの石澤顕社長は「岸さんは『鉄腕DASH』の大切なファミリーと考えており、今後ともその方針に変更はありません」と発言している。そのため、ネット上では「毎年、米作り企画が始まる3月ごろに復帰するのでは」と期待されていたが、今回の旧ジャニーズとTOBEの共演報道でその可能性がぐっと高まったといえそうだ。
こうした事務所の垣根を超えた共演は、両者にメリットがある。いくら勢いが落ちたといっても旧ジャニーズの所属タレントは多くのテレビ番組や映画などに出演しており、もし共演NGとなればTOBE側は活動の場が狭まってしまうため、旧ジャニーズとの関係を良好に保てるならそれに越したことはない。
一方、旧ジャニーズは因縁のあるTOBEのタレントとも共演することで、世間やスポンサー企業に「ジャニーズ事務所から新組織に生まれ変わり、もう圧力や忖度はない」とアピールできる。そのアピールの場としては、高視聴率番組である『鉄腕DASH』が最適といえるだろう。
また、旧ジャニーズとTOBEのタレントが共演する先述の映画は、鈴木おさむ氏が脚本を担当すると伝えられている。鈴木氏はSMAP解散騒動の舞台裏を描いたとされる小説を発表して旧ジャニーズ幹部の怒りを買ったといわれていたが、鈴木氏が脚本を手がける作品への出演を受け入れたというところでも、旧ジャニーズの「変化」が見受けられる。
無用な忖度やタブーを完全に消し去り、心から楽しめるエンターテインメントを生み出せる方向に進んでいくことを期待したい。
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