マツコ・デラックス「好きな司会者ランキング」5連覇で “引退説”を超える存在価値
#マツコ・デラックス
オリコンが調査した「第16回好きな司会者ランキング」(調査期間2023年12月13日~12月19日)が発表され、マツコ・デラックスが5年連続で1位を獲得。数年前から“引退説”がささやかれているにもかかわらず、変わらぬ人気を見せつける結果となった。
現在は、『マツコの知らない世界』(TBS系)、『週刊さんまとマツコ』(TBS系)、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)、『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)、『5時に夢中!』(TOKYO MX)の5番組にレギュラー出演しているマツコ。しかし、2020年9月にフジテレビ系『ホンマでっか!?TV』のレギュラーを降板したあたりから、“引退説”が浮上し始めた。
当時出演した『おしゃれイズム』(日本テレビ系)でも、仕事をやめたいと思ったことはあるかと聞かれて“今思っている”と発言していたこともあり、引退に向けて仕事を減らしているのではないかとささやかれるようになったのだ。
その後、コロナの影響もあり2021年3月に『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)が終了。さらに2022年3月に『アウト×デラックス』(フジテレビ系)が、2023年9月に『マツコ会議』(日本テレビ系)がそれぞれ終了。そのたびに引退説が取り沙汰されたものだ。
しかし、一方で好きな司会者ランキングで5連覇を達成するなど、高い人気は健在。視聴者からの支持だけでなく、番組スタッフからも絶大なる信頼を寄せられているという。
「いまの地上波テレビのバラエティー番組は、出演する複数のタレントによる“団体芸”がベースになることが多い。トーク番組でもMC とひな壇との掛け合いが基本ですし、VTRを見るスタイルの番組でもVTR後のパネラーたちのトークが必須です。“団体芸”に頼った番組は、ある程度フォーマットが決まっているし、視聴者にとっても見やすいものではありますが、相性の良いキャストを揃えようとすると、結局同じメンバーになって、代わり映えしないものになりやすい。一方のマツコさんは、基本的に団体芸をしない司会者で、1人もしくは、2~3人の少人数で番組を進めることが多い。だからこそマツコさんの番組は、団体芸にありがちなマンネリ化を避けられるというメリットがある」(制作会社スタッフ)
団体芸をやらないマツコの番組は、“マツコでないと成立しない企画”が多い。
「マツコさんの番組では、その筋のスペシャリストを呼び、世に出ていない興味深い話を掘り下げるスタイルの企画が多い。『マツコの知らない世界』や『週刊さんまとマツコ』は、まさにそのタイプですね。こういった企画はいうなれば“一般人”にスポットを当てているわけですが、団体芸がベースになっている番組だと、“一般人”は団体芸で上手く機能しないので、なかなか成立しづらいんですよ。つまり、マツコさんの番組だからこその企画です。マンネリ化しやすいバラエティー番組において、マツコさん司会の番組はかなり貴重な存在といえます」(同)
マツコの現在の立ち位置は、引退説が浮上してから、より一層際立っているという。
「過去のマツコさんのレギュラー番組の中で、団体芸がベースにあったのが『ホンマでっか!?TV』や『アウト×デラックス』なんですよね。そこでのマツコさんは、しっかりと団体芸をやっていましたが、これらの番組を降りたことで、逆に“団体芸をやらないスタイル”が余計に際立ってきたのも事実です。また、バラエティーの世界はタレントの流行り廃りが激しく、団体芸の中でどんどん消費されていく懸念もある。そういう意味でマツコさんは団体芸を避けた結果、消費されにくくもなっていると思いますよ。現在のバラエティー界で、確実に自分の立ち位置を確立したと言えます。もしかしたら本人は引退をほのかに考えているのかもしれませんが、テレビ局としては絶対に手放したくない存在です」(同)
そんなマツコだが、1月17日に日本テレビ系で放送された『上田と女が吠える夜 新春3時間SP』にはゲストとして出演。多くの女性タレントたちとトークを交わした。
「マツコさんの “団体芸をやらない”スタイルは唯一無二ではあるのですが、『上田と女が吠える夜』では見事な団体芸を見せていました。相変わらずのポテンシャルを再確認して、マツコさんをひな壇系の企画に起用したいとムズムズしているバラエティースタッフもいたのでは」(同)
引退説を超えて、その存在価値が高まっているマツコ・デラックス。もしも本当に近い将来引退するとなれば、その損失は計り知れない。
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