『R-1グランプリ』準々決勝進出者決定 注目は「2冠」と「2度目の優勝」がかかる2人
#R-1ぐらんぷり
今年3月にフジテレビ系で生放送される『R-1グランプリ』準々決勝を前に26日、2回戦の追加合格者が発表された。
開催22回目を迎える今年の『R-1』は2021年から制定されていた10年の芸歴制限が撤廃され、オープン化。多くのベテラン芸人が参加し、昨年までとはまるで様相の違う大会になっていた。エントリー数は昨年の3,537名を大幅に上回る5,457名。当然のように、史上最多である。
追加合格を果たしたのは、大阪から骨付きバナナうえし、ボブスレー黒岡、府上ふが、ぶるぼん、松原タニシ、酒井孝太、シモタ、ヘンダーソン子安の8名。
21年から3年連続で準決勝に進出していたシモタが首の皮一枚残り、元コウテイの2人が準々決勝に顔をそろえることになった。
東京からはメガネロック大屋、滝沢コブラ、三戸キャップ。、ウメ、中山功太、小森園ひろし、守谷日和、トンツカタン森本、Gパンパンダ星野、オジンオズボーン篠宮暁、レイザーラモンRG、ハチカイ警備員、薄幸、ウーマン吉原の14名。
過去4回ファイナルに進出し、09年には優勝も経験している中山功太、07年ファイナリストのウメ、14年の準優勝を含む2回の決勝経験があるレイザーラモンRG、14年ファイナリスト小森園ひろし、20年ファイナリストの守谷日和が順当に拾われたほか、過去2回準決勝に進んでいるGパンパンダ星野、20年に準決勝経験のあるオジンオズボーン篠宮暁、さらに納言の薄幸、ダウ90000のウーマン吉原といった有名どころも救われている。
準々決勝進出者は、計144名。ここまでで全エントリー者の2.6%という狭き門だ。準々決勝進出者の決定を受けて、今年の『R-1』の注目ポイントをまとめてみたい。
■ウエストランド井口、2冠なるか
一昨年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で優勝したウエストランドの井口浩之が芸歴制限撤廃を受けてエントリー。当の『M-1』で「R-1には夢がない」と言い放った因縁もあって、注目を集めている。井口は以前から『R-1』に参戦しており、20年には復活ステージで惜しくも大谷健太に敗れたが、ファイナルに肉薄している。
過去に『M-1』と『R-1』の2冠を制しているのは、霜降り明星・粗品とマヂカルラブリー・野田クリスタルというカリスマ性あふれる2名のみ。「M-1王者なのにネタに定評がない」と自嘲する井口だが、2冠を達成すればさすがに定評を得られるに違いない。
■中山功太がツータイムスチャンピオンに
09年に優勝している中山功太が、一度は2回戦で敗退するも追加合格で生き残った。今回、5回目の決勝を目指す中山功太だが、過去に『R-1』で複数回優勝しているのは、07・08年に連覇したなだぎ武のみ。15年ぶりの戴冠なるか。
■決勝最多出場記録がかかる2人のベテラン
『R-1』の決勝進出回数の歴代記録は、あべこうじ、友近、ヒューマン中村、マツモトクラブの6回。この4人のうち、ヒューマン中村とマツモトクラブが今年の準々決勝に残っている。ともに芸歴制限にひっかかるまで『R-1』に出場し続けていただけに、同大会に対する熱意も強いはずだ。7回目の決勝進出を決めれば、過去最多の記録を更新することになる。
■ケビンス、コンビでの決勝進出へ
『R-1』には元来のピン芸人だけでなく、いわゆる“コンビの片割れ”も数多く参加している。どちらかがエントリーするケースが多いが、2人とも出場しているコンビも決して珍しいわけではない。
そんな中、今年の準々決勝でコンビとも勝ち残っているのが、ケビンスだ。一昨年の『M-1』で準決勝まで進んでいるが、ともに何度も解散を経験しながら結成に至った2人の実力の証明といえそうだ。
過去にコンビで決勝に残ったのは18年の霜降り明星のみ。霜降りは同年末に『M-1』を制し、粗品がその翌年の『R-1』でも優勝を果たして2冠となっている。
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準々決勝は大阪が2月1日、東京が2月2日・4日・6日の3日間。準決勝進出は例年30名前後だ。さらなる激戦が予想される。
(文=新越谷ノリヲ)
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