吉高由里子主演『光る君へ』脚本家・大石静が狙うレディコミ路線
#光る君へ
女優・吉高由里子が主演を務めるNHK大河ドラマ『光る君へ』が1月7日に放送をスタートし、1月28日には第4話が放映された。
同ドラマは平安時代中期を舞台に「源氏物語」を生んだ紫式部の生涯を描いた作品。吉高演じる紫式部(まひろ)と時の権力者である藤原道長(柄本佑)との深い関係などにも焦点が当てられるようだが、報道によると同日放送された初回の平均世帯視聴率は12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と過去最低を記録してしまった。
これに対して吉高は同月9日、自身のXを更新し、「ワースト1位と書かれていたけどワーストだってベストだって1位を取るのは狙っても難しいことだと思うの(ここは前向きに)」とポストして注目を集めたが、スポーツ紙の芸能担当デスクは語る。
「吉高さんも指摘しているように、初回放送の当日は能登半島地震の影響で放送延期となっていた人気正月特番『芸能人格付けチェック!2024お正月スペシャル』(テレビ朝日系)が裏番組として被るなどの不運もありましたからね。それに、世帯視聴率では苦戦が伝えられている一方で、NHKの見逃し配信サービス『NHKプラス』では配信された全ドラマの中で最多視聴数となる49万8000UB(ユニーク・ブラウザ数)を記録するなど健闘も見せています」
そうした中、今後の巻き返しへの期待が高まるが、NHKの番組制作スタッフはこう話す。
「前作の『どうする家康』ではファンの多い戦国時代が舞台ということもあり、史実とかけ離れた独創的なストーリーに一部で批判の声が起こりました。その点、今作は平安時代がテーマということである程度自由な発想や演出も可能でしょうし、脚本を担当する大石静さんは“ラブストーリーの名手”として知られ、大河ドラマに関しても過去に『功名が辻』を成功させた実績があります。当然、反転攻勢のための秘策は考えているでしょう」
そこで気になるのが、昨年5月に行われた同ドラマの制作発表記者会見での大石氏の発言という。
「主演の吉高さんと会見に臨んだ大石さんは、昨今流行りのレディースコミックさながらに“セックス&バイオレンス”を今作のテーマとして掲げていましたからね。『バイオレンス』については貴族たちによる血みどろの権力闘争などが表現されることになるんでしょうけど、注目は『セックス』の部分です。大河ドラマということに加えて平安時代が舞台ということで、さすがに肌の露出などには限界があるでしょうけど、大石さんといえば約13年前には『セカンドバージン』で社会現象を巻き起こしましたからね」(前出の番組制作スタッフ)
10年10月からに鈴木京香主演で放送された同ドラマは、ハードなラブシーンも織り交ぜつつ不倫愛を描き、映画化もされるなど大ヒットとなった。
「『セカンドバージン』も当時、公共放送としては限界ギリギリのレディコミを彷彿とさせる過激な濡れ場やどろどろとした展開が女性視聴者を中心に高い支持を集めましたからね。『光る君へ』についても大河ドラマ史上類を見ないセクシー描写も期待されています」(同番組制作スタッフ)
高視聴率獲得に向けてテーマとして掲げる“セックス&バイオレンス”の真価が今後問われることになりそうだ。
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