「演出家がセクハラで告発された途端…」宝塚いじめ問題“遺族に謝罪”で前進、依然厳しい声も
#宝塚
宙組女優の急死に伴ういじめ問題の影響で、公演中止や日程の変更が相次いでいる宝塚歌劇団。一時期に比べて世間の批判の声が少なくなりつつあるが、そんな中、運営する阪急電鉄の親会社である阪急阪神ホールディングスが遺族へ謝罪する意向を固めたと1月24日付「産経新聞」などが報じている。
宝塚歌劇団は同日、公式サイトで「ご遺族代理人とのお話し合いについて」と題した発表で、「本日、当方代理人を通じて、今回の件に関するご遺族代理人との三回目のお話し合いをさせていただきました」と報告。
内容については「お話し合いの内容について一部報道がなされておりますが、現時点で決まったものはなく、公表できる事実はございません。引き続き誠実に協議してまいります」とコメントするに留まっており、いじめ・パワハラに関することには触れていない。
しかし、複数のメディアによると、阪急阪神ホールディングスの首脳陣が遺族に対し、上級生によるパワハラなどがあったことを認め、謝罪するという。
この報道に、ネット上では「遠回りはしたけど、やっと良い方向に進みそうで良かった」「これから信頼を回復すると信じて見守ります」と安堵する声が上がる一方、「騒がれなくなってから謝罪なんて、今さらすぎて呆れる」「演出家がセクハラが告発された途端、慌てて方針を変えたように見えてならない」とネガティブな声も一部であるようだ。
宝塚歌劇団、セクハラ・パワハラ疑惑の演出家は「お咎めなし」か
宝塚歌劇団といえば、宙組団員内のいじめ・パワハラ疑惑報道のみならず、先月には「週刊文春」(文藝春秋)が小池修一郎氏ら複数の所属演出家のセクハラ・パワハラ疑惑について報道。記事では、元演出助手の男性が、小池氏から温泉に誘われたのち、夜になるとベッドで関係を迫られたなどと告発していた。
さらに、今月23日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)はこの続報として、小池氏ら告発された演出家が現状“お咎めなし”であると報道。同誌によると、劇団からの聞き取りで小池氏らが全面否定すると、劇団側はそれを受け入れたという。
劇団側は、関係者への聞き取りなどにより「内容が事実でない旨確認しております」と演出家たちの疑惑を否定しているが、ネット上では「対応が十分ではない」と疑問の声もある。そのため、くだんの宙組いじめ問題同様、この報道に対する劇団の対応も引き続き注目されそうだ。
当初の村上浩爾理事長(当時は専務理事)による「証拠となるものをお見せいただけるよう提案したい」といった強気発言から一転、ハラスメント行為を認める方向に舵を切った形の宝塚歌劇団。信頼回復に期待したい。
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