『R-1グランプリ』明日から東京2回戦 芸歴制限撤廃で「異常な大激戦」に……
#R-1ぐらんぷり
やはり今年の『R-1グランプリ』(フジテレビ系)は、大変なことになりそうだ。
2021年大会から設定された「芸歴10年以内」という出場資格が撤廃され、オープン化された今回。再び出場資格を与えられることになったベテラン芸人たちからは戸惑いの声も聞かれたが、エントリーを眺めているだけでも大激戦といえる状況である。
『R-1』では過去に準決勝に進出した経験のある芸人に1回戦シードが与えられるため、戦いが本格化するのは2回戦から。17・18日には東京に先立って大阪2回戦が行われている。
17日の合格者には、若手に混じって過去6回のファイナル進出経験を持つヒューマン中村、昨年の『THE SECOND』(フジテレビ系)で優勝を果たしたギャロップ林、関西ではすでに安定した地位を築いている藤崎マーケット田崎など聞き馴染みのある名前が並ぶ。
18日には『M-1』ラストイヤーを終えたばかりの祇園 木崎、ヤナギブソンが2回戦を突破した一方、フースーヤ谷口、滝音・さすけ、シモタ(シモリュウ)、からし蓮根 杉本青空、ヘンダーソン子安といった劇場メンバーが準々決勝を前に姿を消している。
大阪2回戦の結果を見ただけでも、やはり今年の『R-1』は厳しい戦いとなっていることを目の当たりした。
だが、22日から始まる東京2回戦は、さらなる激戦を予感させる。
22日には過去の『R-1』ファイナリストから森本サイダー、金の国 渡部おにぎり、TAIGA、かが屋 賀屋、Yes!アキト、キャプテン渡辺、マツモトクラブ、紺野ぶるま、岡野陽一、サツマカワRPG、さらには09年の王者・中山功太。
これだけで『R-1』の決勝が戦えるメンツが揃っているが、ここに22年いっぱいで井下好井を解散した井下大活躍、『M-1』を終え、『THE SECOND』とのダブルエントリーとなるななまがり 初瀬のほか、ヒコロヒー、オジンオズボーン篠宮暁の松竹勢、アインシュタイン稲田直樹やトレンディエンジェル斎藤司もいるし、大ベテランのユリオカ超特Qとコージー冨田もいる。これでまだ2回戦1日目である。
23日の『R-1』ファイナリストは大谷健太、すゑひろがりず南條、高田ぽる子、守屋日和、パーパーほしのディスコ、キンタロー。、河邑ミク、寺田寛明、バイク川崎バイク、レイザーラモンRG、ワタリ119、ルシファー吉岡、吉住。
ここに『キングオブコント』(TBS系)で準優勝経験のある鬼ヶ島 アイアム野田、斉藤慎二(ジャングルポケット)、うるとらブギーズ・八木崇が加わり、ベテラン勢からは街裏ぴんく、猫ひろし、チャンス大城、脳みそ夫、さらに冷蔵庫マンさんまでエントリーしている。御年62歳だそうだ。
24日の『R-1』ファイナリストは、ななまがり森下、トニーフランク(元・馬と魚)、おいでやす小田、桂三度(元・世界のナベアツ)、馬場園梓(元・アジアン馬場園)、SAKURAI、ラパルフェ 都留、松本りんす、おぐ(ロビンフット)といった往年のビッグネームが揃い、ここにみなみかわや『R-1』にとっては因縁しかないウエストランド井口もエントリーしている。
上記以外にも、ダンビラムーチョ、いぬ、きしたかの、ママタルト、ケビンスらが、コンビ2人での参加だ。EXITの兼近もいるし、元・犬の心のおしみんまるも、元・コマンダンテの石井ブレンドもいる。
ざっとまとめただけでも、2回戦でこのメンバーである。「芸歴制限撤廃」という大ナタが吉と出るか凶と出るか、いずれにしろ昨年の『R-1』とはまったく別モノの大会になりそうだ。
見られるのかもしれない。チャンス大城、冷蔵庫マンやユリQがネタを披露し、野田クリスタルやハリウッドザコシショウがそれを審査するという、時空のねじれ切った世界線が。
(文=新越谷ノリヲ)
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