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『霜降り明星のオールナイトニッポン』がV2達成! 地上波ラジオ1位の意味とは

『霜降り明星のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)

 昨年12月11日から17日にかけて行われた「ビデオリサーチ首都圏ラジオ聴取率調査」の結果、『霜降り明星のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)が全局中同時間帯で首位を獲得したことがわかった。

 毎週金曜日の深夜1時~3時に放送されている『霜降りANN』の首位獲得は、前回の調査に続いて2回連続となる。同時間帯では長く『バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ)の牙城が続いていたが、いよいよ世代交代が見えてきた形だ。

 しかも、ニッポン放送では聴取率調査週間に合わせて「スペシャルウィーク」と称し、各番組が豪華ゲストを呼んで潜在リスナーを掘り起こすキャンペーンを行っているが、当該回の『霜降りANN』ではゲストの予定だったフースーヤが体調不良で欠席。結果、通常回での首位奪取となっている。

 同調査によると、土曜深夜の『オードリーのオールナイトニッポン』が45回連続、木曜深夜の『ナインティナインのオールナイトニッポン』が17回で首位を獲得している。いずれも圧倒的な強さを見せているが、これはあくまで地上波ラジオでの数字である。

 ラジオを巡る状況は、ラジオアプリ「radiko」の普及とともに大きく姿を変えている。地上波はリアルタイムのみ、「radiko」では放送から1週間、番組を聞くことができる。さらに『オールナイトニッポン』はPodcastに全編を配信しており、こちらには過去回もフルでいつでも聞くことができる。

「radiko」は人気ランキングを発表していないが、試しにPodcastを配信するアプリ「Spotify」のランキングをのぞいてみると、『霜降りANN』の人気ぶりは他の番組とは異質なものだ。

 16日公開のランキングでは、1位に『あのと粗品の電電電話』。テレビ東京で放送されている『あのちゃんの電電電波♪』から派生したPodcast限定番組である。

 2位には『オールナイトニッポンPODCAST』。1月は『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で優勝したばかりの令和ロマンが担当しており、これもPodcast限定。

 3位はstand.fmで配信されている『令和ロマンのご様子』。こちらもネット上での配信のみの番組だ。

 4位に『霜降り明星のオールナイトニッポン』。いわずもがな、地上波に加えてradikoでの無料配信もある。

 5位、『マユリカのうなげろりん!!』。ラジオ関西が制作するPodcast限定番組である。

 上位5番組中、『霜降りANN』以外は配信限定番組である。全国地上波があり、radikoでの配信があり、Podcastが“第3の選択肢”となる同番組がこのランキングに入っていること自体が異質なのだ。

 昨年末に発表された「Spotify」での2023年の「国内で最も人気のポッドキャスト番組」でも『霜降りANN』は『英語聞き流し|Sakura English/サクラ・イングリッシュ』に続く2位に入っている。21年に発表された「5年間で最も聴取時間の長かったポッドキャスト番組」でも1位は『霜降りANN』だ。

『霜降りANN』の聴取率1位は、ようやく日常的にラジオを聞く層にも普及してきたという結果に過ぎない。金曜夜の王者としてはV2だが、アプリで聞く若年リスナーを対象とすれば、とっくにトップランナーなのである。

 霜降り明星というコンビは、ラジオという媒体の未来ごとひっくり返そうとしているのかもしれない。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/01/17 19:00
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