トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 芸能界で選択的シングルマザー増加傾向

黒島結菜、未婚の母を選択で「なぜ?」と驚きの声…選択的シングルマザーは増加傾向

黒島結菜/Sony Music Artists

 2022年のNHK朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』でヒロインを務めた黒島結菜が、同作で夫婦役を演じた宮沢氷魚との間に第1子を妊娠したことを公表。事実婚状態ながら「現時点では籍を入れる予定はありません」とし、未婚の母という選択をしたことに驚きの声が広がっている。

 黒島は16日、自身のInstagramのストーリーズで「この度、以前よりお付き合いしていました宮沢氷魚さんとの子どもを授かりましたことをご報告させていただきます」と発表。昨春ごろから同居していたといい、宮沢について「人を思いやる気持ちや仕事への向き合い方には学ぶことが多くあり、なによりありのままの私を受け入れてくれる彼は、これからの人生において大切な生涯のパートナーまた家族になる存在だと感じました」とつづった。

 結婚に関しては「交際を始めた当初から入籍することは考えておらず、私たちにとって必要なタイミングが来たら話し合って決めたいと思います」と説明し、将来的な入籍の可能性はあるものの、現時点で入籍の予定はないと告白。「皆さまへお伝えするべきかどうか迷いましたが、本意ではない形で公になってしまう可能性があるのであれば、自分の言葉でお伝えしたいと思い発表させていただきました」と公表の経緯も明かしている。

 宮沢も自身のオフィシャルサイトで同様の報告をしており、ネット上では「リアルちむどんどんだ!」「ドラマのようになってなんかうれしい」「ドラマが結構批判されたから、逆に連帯感が生まれてよかったのかも」といった祝福の声が飛び交っている。

 だが、それ以上に目立っているのが「入籍しない」という選択への驚きの声だ。SNS上では「妊娠はおめでたいけど、なんで籍入れないんだろう?」「お互い有名人で同居もしてるのに入籍しないってビックリ」「交際と妊娠だけ発表って珍しいパターン」といったコメントが飛び交っている。

 2人の真意は本人たちにしか分からないが、近年は女性が「選択的シングルマザー」としてあえて未婚のまま出産するケースが増えている。

 厚生労働省がまとめている「全国ひとり親世帯等調査」によると、母子世帯全体における「未婚の母」の割合は2006年が6.7%、2011年が7.8%、2016年が8.7%と年々増加し、2021年の調査では10.8%で二桁の大台に乗った。「母子世帯の10人に1人は未婚の母」と考えると、昔ほど珍しいものでなくなっているのが理解できる。これはやむを得ない事情でシングルマザーになるだけでなく、自らの意思で未婚の母になる女性が増えたことが影響していると指摘されている。

 芸能界でも増加傾向にあり、浜崎あゆみや華原朋美、元でんぱ組.incの最上もが、道端カレン、藤井リナ、遠山景織子らが未婚の母の道を選択。芸能界以外では、かつてフィギュアスケート元世界女王の安藤美姫が子どもの父親を明かさずに未婚の母として出産したことが大きな話題になった。また、政界でも「筆談ホステス」として知られた立憲民主党の斉藤里恵都議のように選択的シングルマザーとなった例がある。

 そう考えると、黒島が入籍しないという選択をしたのも時代の流れともいえそうだ。また、黒島と宮沢は共にフランス移住した女優の杏を慕っており、杏からの影響で「事実婚の国」といわれるほど未婚の母が多いフランス式のパートナー関係を取り入れたのではないかという指摘もある。

 世間では、未婚の母に対する偏見はいまだ根強いが、今をときめく人気タレント同士である黒島と宮沢が「事実婚のまま子どもを育てる」という選択をしたことで、そうした風潮が変化していく可能性もありそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/01/17 15:00
ページ上部へ戻る

配給映画