演歌歌手・小金沢昇司さん突然の訃報とマスコミの発表が遅れた本当の理由
#小金沢昇司
大物演歌歌手の小金沢昇司さんが1月11日に呼吸不全で亡くなっていたと15日、所属レコード会社が発表した。65歳だった。
小金沢さんは演歌歌手の北島三郎さんに弟子入りし、付き人を経て1988年にデビューした。古参芸能プロスタッフは次のように語る。
「世間で小金沢さんが知られるようになったのは1990年代前半に放映された『フィニッシュコーワ』のCMです。歌手なのに一切歌わず、でも『歌手の小金沢くん』と名前をしっかりアピールできる内容で『アイツは誰なんだ?』と話題となり、たちまちブレーク。流れに乗って楽曲も直後にヒットしました。北島さんも小金沢さんをたいそうかわいがっていましたね」
その後も小金沢さんは歌手として活動し、順風満帆な活動を行っていたが、不穏な空気が流れたのは今から10年前のことだという。のれん分けの形で「北島音楽事務所」から独立。「ジャパンドリームエンターテイメント株式会社」を設立したのだった。
「演歌歌手の後輩やバラエティータレントなどを引き連れて独立しました。またかねてより熱心だったボランティア活動にも熱心で、慰問などもよく行っていました」(同)
ところが2020年春に猛威を振るった新型コロナウイルス感染拡大が仕事を直撃。
「コンサートなどが軒並み中止となり仕事が激減。そこへ酒気帯び運転により、警視庁に逮捕された(後に不起訴処分)。謹慎の中で音楽活動がストップしたことが大きく影響し、レギュラー出演していた番組は降板、打ち切りが相次いで、翌年には数千万円の借金を抱え、事務所は破産手続きを行いました」(同)
以降は表舞台に立つことはなく、消息が掴めずにいたが……。
「今年に入り、小金沢さんが危篤状態にあるとの情報が、音楽関係者の間で流れ始めていました。さらに先週末あたりには『小金沢さんが亡くなった。北島さんなど関係者が喪に服している』との話まで出てきた。『世間に公表するのは身内だけでの葬儀が終わってからになる』と具体的な情報まであり、信ぴょう性が一気に高まり、芸能マスコミが事実確認に奔走していました」(スポーツ紙芸能記者)
大物歌手では昨年12月30日に八代亜紀さんが急速進行性間質性肺炎のため都内の病院で73歳で逝去、元日には冠二郎さんが心不全のため79歳で亡くなったことが相次いで発表されたばかりだ。
「冠さん、八代さんよりも小金沢さんは10歳近く若く、まだまだ元気に活動できる世代。仕事が右肩下がりだったのは気がかりだがきっかけさえあればまた、表舞台で活躍できるチャンスはあったが……」(同前)
有名人の訃報が相次ぐ中、親しみやすいキャラクターだった小金沢さんの早すぎる逝去にファンも悲しんでいるだろう。
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