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滝沢秀明氏ら「TOBE」が被災地入りで賛否…「混乱招く」との指摘も

TOBE OFFICIAL WEBSITE

 滝沢秀明氏が率いる芸能事務所「TOBE」が8日、能登半島地震の被災地で炊き出しなどのボランティア活動を実施した経緯を報告した。企業によるボランティア活動ではあるものの、混乱している被災地へ向かうことについては賛否あり、波紋が広がっているようだ。

 TOBEのボランティア活動については、6日付の中日新聞北陸版が、避難所となっている石川県輪島市の中学校に滝沢氏をはじめ、三宅健やNumber_iの神宮寺勇太、IMP.のメンバーたちが現れ、4日にハンバーグやカレーなど約1000食分を提供したと報道。その後も複数のメディアで写真付きで報じられ、5日にはおしるこを振る舞っていたことが明かされた。一部メディアでは、久々の温かい食事に感動している被災者の声が紹介されている。

 これに対して、ネット上では「ジャニーズ時代から被災地にボランティアに行ってたから安心感がすごい」「さすがの行動力」「変にアピールせずに粛々と行動しているのが好感持てる」といった好意的な声が寄せられている。

 しかし、その一方で石川県はボランティアの受け入れ態勢が整っていないことから「独断での現地入りは控えてほしい」「問い合わせの電話一本ですら業務の妨げになることがある」と呼びかけている。そのため、一部では「元キンプリの人とか来たら被災地に混乱を招く危険性がある」「企業での支援は可能だけど、TOBEはちゃんと申請して行ったのかな」「ジャニーズ時代からの経験があったら、今はまだ控えるべきって判断になるのでは」といった否定的な意見も上がった。

 こうした状況を受けてか、TOBEは公式SNSでボランティア活動の経緯を報告。「あるひとつの連絡をきっかけに石川県で孤立したご家族がいる事が分かりました。携帯の電源残量が僅かで、電波も途切れ途切れの中、瞬間的に連絡をする事が出来たそうです。細かい情報があった為、まず関係各所にご連絡をさせて頂き、私たちが直接現地に行く事をご相談し、承諾を頂きました。私たちが長年のボランティア活動で得た知識を元に、準備できる最大物資を集め、作業道具をトラックに乗せ、1月3日夜に石川県輪島市を目指し、1月6日に帰京しております」とし、独断で被災地へ向かったわけではないことが明かされた。

 活動内容については「その日のうちにご連絡を頂いた方の元に辿り着くことは出来ませんでしたが、近くの避難所にストーブ数台、灯油などの物資をお渡ししました。避難所は窓ガラスや扉なども破損しており、風が吹き込む環境でした。夜になると室内の温度が1℃になり、暖を取れない環境だった為、避難所を運営していた市の職員の方と相談し、体育館や校舎の窓ガラスの修復も急遽行い、また炊き出しも行わせて頂きました。その間に別チームがご連絡を頂いた方含め12名の元に辿り着き、無事に避難所へ一緒に向かう事ができました」とつづっており、報道で伝えられていた炊き出しだけでなく、物資の提供や窓ガラスの修復などもしていたようだ。

 ただ、この報告の後も賛否は続いている。関係各所と調整したうえでの被災地入りだったことを評価する声がある一方、報告文によるとTOBEの面々は孤立した家族を助ける目的で被災地へ向かったことになるため、ネット上では「なんでプロに任せずに芸能事務所が助けに行くの?」「私的ボランティアで、自治体から要請があったわけじゃないなら勝手な行動とみられても仕方ないと思う」といった厳しい意見も集まっている。

 時期的に物議を醸してしまったTOBEのボランティア活動だが、一本の連絡で被災地に駆けつける行動力はさすがともいえる。また、旧ジャニーズ時代に行なっていた炊き出しをいち早く実施したことで、一部では「ジャニーズを本当に受け継いでいるのはTOBE」といった声もあるようだ。

 TOBEは「今後も関係各所に相談のうえ、微力ながらも支援をさせて頂きたいと思います」としており、現在は賛否ある状況だが、継続的な支援をしていけば世間の評価も変わっていきそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/01/09 18:00
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