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週刊誌スクープ大賞

松本人志のセクハラ、羽生結弦・離婚の真相、安倍派・次の検察の標的ほか年末年始のスクープ

芸能界のドン・松本人志のセクハラ・スキャンダル

 今週の第1位は、お笑い界だけでなく、吉本興業まで支配しているといわれる芸能界の“ドン”松本人志のセクハラ・スキャンダルを報じた文春に捧げたい。

 話がだいぶ古いことと、女性の証言がどこまで信ぴょう性があるのかに、やや疑問符が付かないわけではないが、もしこれが事実だとしたら、松本の芸能界引退が現実味を帯びてくる。

 まずは内容を紹介しよう。

 東京六本木の夜景を一望に収める「グランドハイアット東京」。地上15階にある100平方メートルを超えるVIP御用達のゲストルーム「グランドエグゼクティブスイートキング」は、一泊、約30万円もするそうだ。

 昨年12月上旬、この部屋で今や芸能界の“ドン”とまでいわれる松本人志(60)から理不尽なセクハラを受けたと、法律事務所の弁護士立会いのもとで文春に語るのはA子である。

「長い間、私は彼の仕打ちに苦しめられてきました。また彼に投げかけられた言葉は、今でも私の心に恐怖として残り続けています。後日知ったことですが、私の友人で、芸能人の卵だった女性も同じ被害を受けていた。芸能界の権力者である彼の怒りを買うと、どんな仕事上の報復を受けるか分からず、これまで口を閉ざしてきた子は数多く存在するのです」

 2015年冬、A子のもとに、仕事関係の飲み会で知り合ったお笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬からLINEが届いたという。

〈〇(日付)の夜ってどんな感じかしら?〉

 さらに飲み会の当日、小沢からこんなLINEが届いた。

〈今日の場所なんだけど、先輩が写真とかに撮られるとまずいので六本木のグランドハイアットのスイートで部屋飲みって感じになりましたが大丈夫ですか?〉

 その夜集まった女性はA子を含めて3人だったという。小沢の傍でせわしなくオードブルを並べていたのは、放送作家のXだったそうだ。

 夜7時40分に松本が到着。

 最初松本は女性たちには一瞥もくれず、企画の愚痴をこぼしていたという。

 しかし、酒を呷ると松本は次第に饒舌になっていった。

「日本の法律は間違ってると思うねん。日本は俺みたいな金も名誉もある男が女をたくさん作れるようにならんとあかん。この国は狂ってる。なんで嫁を何人も持てないんや」

 さらに松本は3人の女性を凝視しながら、こう続けたという。

「俺的には三人とも全然ありやし。で、俺の子ども産めるの? 養育費とか、そんくらい払ったるから。俺の子ども産まん?」

 10時過ぎに小沢が、

「さぁ、みんなでゲームを始めよう。グッパして」

 女性3人と男性3人がグーチョキパーをして、寝室に松本、バスルームにX、メインルームのソファーに小沢が分かれ、同じ手のペアと組んで時間を過ごすというのだ。

 女性たちの携帯電話は、松本が到着する前に小沢が没収している。

 A子が寝室で松本と対面した時の恐怖をこう振り返る。

「いきなりキスされ、混乱していると、松本さんは『さっきの話や。俺の子供、産めるの?』と迫ってきた。またキスされそうになったので、しゃがんで抵抗したところ、足を固定されて三点止めの状態にされてしまった。その日、私はボタン付きのシャツを着ていましたが、松本さんは無理やり上から脱がそうとしたため、ビリッと破れてしまった」

 いつの間にか松本は全裸になり、体を押し付けてきたという。A子は唖然と佇立するしかなかったそうだ。

「松本さんは『俺の子どもを産めや』と呪文のように唱えてきて、それでも拒否していると大声で『なぁ!産めへんのか!』と。恐怖で震えている私を見て、ますます興奮しているようでした。私は『このまま本当に殺されるかもしれない』とパニック状態になりました」

 A子さんの右手をつかんだ松本は、股間を触るように誘導してきたともいう。

 松本が終わると今度はバスルームで待っていたX、小沢からもセクハラを受けたという。

 このようなことは、A子が参加した時から遡ること3ヶ月前にもあったそうだ。

 芸能界に憧れを抱いていたB子が松本と接点を持ったのは、やはり小沢がきっかけだったという。

 B子が重い口を開いてこう語っている。

「部屋に入ると松本さんは上下の服を脱いでいき、全裸でベッドに引きずり込んできました。私が『ダメです、ダメです』と必死に抵抗していると、私の身体を抱き寄せながら『セックスがダメなら口でヤって』と。私が『無理です』と断ると、今度は『口がダメなら手でヤって』と。松本さんは迫ってくる中で嫌がる私に何度もキスをしてきました」

 彼女はこの後、PTSDに悩まされ続けたという。

 お笑い界の“帝王”も形無しだが、松本のことだから、文春の直撃に堂々と反撃するのだろうな。

――三人の女性とゲームをして性行為をされたと?

「うん、フフフ、知らないっすね(笑)」

――ありえない?

「いや、どうなんでしょうねえ」

――記憶にないと?

「(笑いながら)わかんないっすね。笑っちゃうくらいわかんないですね。じゃぁ、もう好きに書いてくださいよ」

 余裕ありそうだったが、A子とB子に対する行為を問うと態度が一変し、声を荒げたという。

「いやもう、だって、そっち何も証拠を見せないで、聞かれたってわかんないじゃないですか! 証拠見せてよ」

 A子は悲痛な表情を浮かべ、記者にこう答えたという。

「被害者がこれ以上増えてはならないと思い、今まで言えなかったことをお話しすることにしました。泣き寝入りする子が数多くいることをわかってほしいです」

 この記事が出た後、松本の所属する吉本興業が文春に対して抗議すると発表した。

「当該事実は一切なく、記事はタレントの社会的評価を著しく低下させるもの。取材態様を含め厳重に抗議し、今後、法的措置を検討していく予定」

 お笑い界だけではなく、吉本興業を実質動かしているともいわれる松本のスキャンダルにしては、抗議の姿勢がやや及び腰と感じるのは私だけだろうか。

 松本はテレビに冠番組をいくつも持っているのだから、そこを通じて、文春報道について反論があればするべきであろう。普段の言動からすれば、「やい文春、嘘ばかり書くな!」と吠えてしかるべきだが、どうもそうした威勢のいい言葉は聞こえてこないようである。

 朝日新聞Digital(1月4日 13時10分)は「NHKは、3日夜に予定していたEテレの特別番組『言葉にできない、そんな夜。』の放送を見合わせた。同番組には、お笑いコンビ『スピードワゴン』の小沢一敬さん(ホリプロコム)が出演予定だった」と報じている。

 NHK側は朝日新聞の取材に、「出演者の選定を含め番組の内容については自主的な編集判断の下、その都度、総合的に判断している。今回は総合的な判断の下、放送を見合わせることにした」と回答したという。

 NHKも、松本の腰巾着の小沢について内々に調査したのではないか。その上での決断だろうと思わざるを得ない。

 文春の凄さは、これはと狙った獲物は1回で終わらせないところである。第2、第3の追及があるのだろうか。

 次号で続報をやってくるのかどうかで、文春の本気度が分かる。(文中敬称略)

【巻末付録】
 まずはポストから。

 袋とじ「ファレノALLSTARS 2024辰年ヌード PINK&DRAGON」

「相楽伊織 うわさの桃尻娘」「総フォロワー95万人のTikTokerが初セミヌードに挑戦」

 袋とじ「達筆美女の全裸書き初め」

 ポストは相変わらずのヘアヌード満載だが、現代はどうか?

「独占インタビュー&撮り下ろし 上戸彩」。わずかにSEXYらしいのは「グラビア写真館 小川未明『赤い蝋燭と人魚』南みゆか」。これでおしまい。

 SEXYグラビアを見たいならポストを買え。

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2024/01/09 09:00
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